低成長、低金利の今だからこそ、安定した利回りと
パフォーマンスが期待できるハイブリッド証券〜グローバル・コーポレート・ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)2015-11(限定追加型)〜

投資信託のご注意事項

2015年11月12日

野村アセットマネジメント
シニアポートフォリオマネージャー
東明 正人氏

コーポレート・ハイブリッド証券ファンドの第3弾として、10月13日から申込みがスタートした「グローバル・コーポレート・ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)2015-11(限定追加型)<愛称>グローバルメジャーズ15-11」。コーポレート・ハイブリット証券市場は、欧州を中心に急拡大しており、投資家からの注目が集まっています。今回は、ファンドの運用を担当されているシニアポートフォリオマネージャーの東明正人(しのあきまさと)氏に、コーポレート・ハイブリッド証券の魅力や特徴を伺いました。

― コーポレート・ハイブリッド証券というのは、日本ではあまり聞きなれませんが、どういった証券なのでしょうか。

ハイブリッド証券は、債券と株式の性質を併せ持つ証券で、具体的には劣後債や優先証券を言います。コーポレート・ハイブリッド証券とは、一般的に銀行セクター以外の企業が発行するハイブリッド証券を指します。

― 債券と株式の性質を併せ持つというのは、具体的にはどういうことですか?

クーポン(利息)が定められていることや満期等で償還されるなどの債券に近い性質を持つ一方で、発行体である企業にとっては、ハイブリッド証券は株式同様資本としてみなされるため、株式に近い性質を備えているとも言えます。
もう少し詳しく言うと、ハイブリッド証券には満期があるものとないものがありますが、いずれの場合も繰上償還日が設定されていて、多くの場合は繰上償還日に償還されます。

― クーポンが支払われて、償還日には額面で償還されるのであれば、まさに債券ですね。

繰上償還が見送られることもありますので、社債よりは信用リスクは高くなることには注意が必要です。ただ、コーポレート・ハイブリッド証券の発行体は、収益構造が安定している公益企業が主体となっていて、発行体の格付けも投資適格級といって、比較的信用度が高い企業が多いのも特徴です。

― 確かに業種別では公益事業が多いようですね。国別構成比率ではヨーロッパが目立つようですが、理由はありますか。

現在は、米国と比較して、欧州はハイブリッド証券が資本として認められやすく、欧州企業の発行が多くなってきています。

コーポレート・ハイブリット証券市場の構成比率

コーポレート・ハイブリット証券市場の構成比率

上記は2015年8月末時点。
四捨五入により、合計100%とならない場合があります。
使用した指数は文末の「使用した市場指数について」をご参照ください。
(出所)ブルームバーグ等のデータを基に野村アセットマネジメント作成

― ちなみに、日本ではコーポレート・ハイブリッド証券はそれほどメジャーではないと思いますが、世界の市場規模はどの程度あるのでしょうか。

2013年頃から、欧州中心に商品性や市場の整備が進んだことで急速に拡大し、現在は1200億ドル(14兆円)程度です。今後も、政府関連企業の資本増強やM&Aなどの資金調達などを背景に市場の拡大が期待されています。

― ところで、そもそもコーポレート・ハイブリッド証券の魅力はどういった点にあるのでしょう。

コーポレート・ハイブリッド証券の魅力は、利回りの高さです。
コーポレート・ハイブリッド証券の格付けは投資適格級が中心で比較的安定していますが、国債や社債などと比較すると、信用リスク等は高くなります。したがって、信用リスク等は高くなった分、利回りが高くなっています。

下記「コーポレート・ハイブレリット証券と他資産の利回り」グラフ2015年8月末現在のデータにおいて、例えば、アメリカの国債の利回りが1.5%、投資適格社債が2.9%であるのに対し、コーポレート・ハイブリッド証券の利回りは、4.1%と比較的高い水準になっています。また、パフォーマンスについては、欧州のハイ・イールド債券などと比較して、安定的に推移しています。リスク・リターン特性を見て頂ければ、コーポレート・ハイブリッド証券が、他資産と比べてリスクを抑えながら、リターンを得られてきたことがお分かりいただけると思います。

コーポレート・ハイブリット証券と他資産の利回り、リスク・リターン特性

リスク(年率)は月間変化率の標準偏差*を年率換算して算出しています。
*標準偏差とは、平均的な収益率からどの程度値動きが乖離するか、
値動きの振れ幅の度合いを示す数値です。

使用した指数は文末の「使用した市場指数について」をご参照ください。
(出所)ブルームバーグ等のデータを基に野村アセットマネジメント作成

― たしかにハイ・イールド債券等に比べてリスクが抑えられていますね。ではこのようなコーポレート・ハイブリッド証券を主要投資対象とする「グローバル・コーポレート・ハイブリッド証券ファンド (為替ヘッジあり)2015-11(限定追加型)」ファンドの特徴は何ですか。

このファンドの特徴は、コーポレート・ハイブリッド証券の利回りの高さを享受しつつ、為替の影響をできるだけ抑えることです。日本人が外国資産に投資する上で避けられないのが為替の影響ですが、このファンドは為替の影響をできるだけ抑える為替ヘッジ型です。

ただし、為替ヘッジを行なう場合は、円と対象通貨の金利差分のコストがかかってしまいます。さきほどコーポレート・ハイブリッド証券の発行体は欧州が多いと申しましたが、通貨別に見てもユーロが多くなっています。ユーロも円も、当面、短期金利はゼロ近辺で推移すると予想されますので、為替ヘッジコストを抑えながら、為替の影響を極力受けずに運用できるのもこのファンドの魅力といえるでしょう。

― 為替はさまざまな要因で変動しますから、為替の影響をできるだけ抑えられるのは魅力的ですね。利回りが高くパフォーマンスも安定していて、為替の影響も受けにくい。でも、値下がりすることもあるのでしょうか。

金融商品ですので、もちろん値下がりすることもあります。このファンドの場合、例えば、組み入れる発行体格付けは、比較的高い銘柄ばかりですが、発行体の信用力が大幅に悪化するなど極端な金利上昇などが起こった場合は、ハイブリッド証券の価格が下落する場合があります。また発行体が償還予定日に償還しないことを選択した場合、価格が下落する可能性もあります。ただし、さきほども申し上げましたが、ハイブリッド証券の発行体の格付は、支払い能力の安全性が比較的高い投資格付級の企業が多くなっていますので、デフォルト(債務不履行)の可能性は低いと思われます。

― そもそも、コーポレート・ハイブリッド証券市場は、公益事業が多い市場でしたね。ファンドが組み入れる銘柄はやはり公益が多くなるのですか。

そうですね。安定性を重視しているので公益や金融が多くなりますが、それ以外のセクターにも分散して投資します。もちろん利回り水準や信用力を十分に分析して運用は行います。

― 最近、マーケットの動きが激しくなっていますが、こうした環境下でこのファンドに投資するメリットはどのような点になりますか。

おっしゃる通り、米国の利上げタイミングの不透明感や中国の景気減速などで、当面は変動が激しいマーケットが続くと思われます。しかし、先進国を中心に低成長ながら景気回復は続くと見込まれますし、特にコーポレート・ハイブリッド証券の発行が盛んな欧州は、金融緩和を背景に、緩やかな経済成長が続くと考えています。またさきほどご説明した通り、欧州は当面低金利で推移するものと見られますので、金利の観点からもハイブリッド債への需要は高まるものと見られます。

短期的に変動が激しいマーケットの中で、目先の値動きにとらわれてハラハラドキドキするのではなく、中長期的に安定した利回りとリターンが期待できるのが当ファンドです。ぜひ、皆様の資産形成にお役立ていただければ幸いです。

― コーポレート・ハイブリッド証券市場の仕組みや魅力が理解でき、興味深いファンドであることがよくわかりました。本日はありがとうございました。

<使用した市場指数について>
コーポレート・ハイブリッド証券:BofA・メリルリンチ・グローバル・ハイブリッド非金融コーポレート・インデックスおよびBofA・メリルリンチ・グローバル・ハイブリッド非金融ハイ・イールド・インデックスを使用して、時価総額での加重平均により算出。市場規模は前記指数の時価総額合計。ドイツ国債:シティ世界国債インデックス(ドイツ、残存3-7年)、米国国債:シティ世界国債インデックス(米国、残存3-7年)、欧州投資適格社債:バークレイズ・ユーロ社債インデックス、米国投資適格社債:バークレイズ米国社債(1-10年)インデックス、欧州ハイ・イールド社債:バークレイズ汎欧州ハイ・イールド・インデックス、ハイブリッド証券(銀行セクター):バークレイズ・グローバル優先証券(銀行インデックス)

  • BofA・メリルリンチ・グローバル・ハイブリッド非金融コーポレート・インデックス(BofA Merrill Lynch Global Hybrid Non‐Financial Corporate Index)、BofA・メリルリンチ・グローバル・ハイブリッド非金融ハイ・イールド・インデックス(BofA Merrill Lynch Global Hybrid Non‐Financial High Yield Index)に関する一切の知的財産権その他一切の権利はバンクオブアメリカ・メリルリンチに帰属しております。
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