ダイバーシティ TALK

障がい者雇用

現在の仕事について

PCの音声認識機能を利用して、インタビューを実施

2017年10月に入行し、現在は総務部庶務で、経費・決算・資産関連のサポート業務を担当しています。主に支払処理業務を行っており、1か月でおおよそ200件の請求書を精査し、社内ワークフローシステム上で支払手続きを進めます。数多くの処理を担当しているため、それぞれの納期を正確に把握できるよう心がけており、金融業の経験を活かせる現在の業務に大変やりがいを感じています。

当行との出会い

私は聴覚障がいがありますが、学校を卒業し就職活動をしていた頃は、今ほど障がい者雇用が開かれたものではありませんでした。職に就くまで大変苦労をしましたが、自立の為に自ら行動することを常に心がけ、「何があっても絶対にくじけない、負けない」という強い気持ちを持ち、金融業界で社会人としての経験を積みました。

ですから、社会人になってからも「スキルを磨き、キャリアアップをしたい」という想いが強くあり、その想いを実現できる職場を探す中で、当行に出会いました。面接時は、それまでのキャリアと共に、聴覚障がいがあることで「出来ること・出来ないこと」を誠実に伝えました。内定をもらった時は、等身大の自分を受け入れてもらえたように感じ、大変嬉しく思いました。

日常のコミュニケーション方法について

聴覚障がいがある方のコミュニケーション方法は様々で「手話」、「口話」、「筆談」、「指文字」等、それぞれ主とする方法、得意なコミュニケーション方法があります。私は、主に「口話」で対応しています。

中等度難聴(dB60程度)の頃は、大声で話していただければ聞こえる程度で、補聴器をつけながら健聴者と同じように生活していました。現在は、重度難聴(両耳dB110-120程度)のため、かなり近くのサイレン音を感じられる程度聞き取ることができます。左耳は雑音が聞こえる程度、右耳は、ゆっくりとお話ししていただけると、「口話」でも対応が出来ます。昨今は、マスクを着用している方が多いため、口元が見えず、言葉の内容を理解するのが難しく感じます。聞き取るように努めていますが、理解するのに多少時間が掛かり、「分かりますか?」と、心配させてしまうことも––––。大きな声で話していただいても、お話の内容が理解できないこともあり、特に「さ・た」と「す・つ」の母音は口の形が似ているため、間違えやすいです。

聞き取りが困難な場合は「筆談」をお願いしており、簡単な「手話」を使用することもあります。私は手話は不慣れですが、手話でお話することも結構楽しんでいます。

職場で工夫していること

毎週、在籍する部内のミーティングで「手話勉強会」を開催し、講師として「手話」を教えています。これは自主的に取り組んでいることで、勉強会を通し、普段から部内の皆さんに「手話」を気軽に使っていただけるようになり、大変嬉しく思っています。

また、全行向けのオンライン手話勉強会の講師として「手話」を教える機会があり、同じ部署ではない方からも「手話」で話しかけていただく機会が増えたと感じます。業務についての細かな指示や、その説明が難解な場合には、メールやチャット等で連絡いただいたり、筆談で対応いただいています。

また、【耳が聞こえません】【筆談お願いします】【手話お願いします】というピックピンを購入し、着用しています。「それは何?」と声を掛けていただく機会が増え、聴覚障がいについて周囲に伝えるだけでなく、コミュニケーションのきっかけづくりにも役立っているんですよ。

子育てに関するエピソード/お子さんとのコミュニケーションについて

私には2人の子どもがおり、初めての子育ては大変戸惑いました。日中は、子どもの様子を見ながら育児をしますが、睡眠時はそうもいきません。補聴器を使用せずそのまま熟睡してしまうと、子どもの泣き声が聞こえない為、異変に気づくことが出来ないのです。ですから、夜間は仕事で疲れている中、夫がサポートをしてくれました。夫は育児に積極的に協力してくれ、とても有り難いです。

また、私以外の家族は全員健聴者ですので、口元が見えるように「口話」で会話をしています。マスクの着用時は、「電子メモパッド」を活用するなど工夫して家族とコミュニケーションをとっています。私はシンプルな手話しか分からないため、子どもたちにも難しい手話は教えていません。

今後挑戦してみたいこと

時間はかかりそうですが、FP2級・1級の取得を目指しています。
最近英検の受験に向けた勉強も始め、子どもと一緒に取り組んでいます。

2人の子どもの子育てと仕事を両立してきましたが、やっと乳幼児期を卒業し育児が一段落したと思ったのも束の間、子どもの受験勉強が始まりました。まだまだ子育てと仕事の両立は続きますが、今後はこれまで先延ばしにしてきた私自身の目標に向かって、子どもと一緒に挑戦してみたいと考えています。

メッセージ

「耳マーク」をご存知ですか?私はいつも「耳マーク」を身に着けていますが、あまり見かけないマークかもしれません。聴覚障がいがあると、後ろから急に声を掛けられても聞こえないため、反応をすることが出来ません。この「耳マーク」を身に着けている方を見かけた時は、「耳の不自由な人」と思ってください。接する時は、できるだけ近くで、お顔が見えるよう話しかけていただけると嬉しく思います。

※耳マーク:
聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークです。

(ご参考)当行のダイバーシティ(障がい)に関する取り組み

当行の強みのひとつに、行員の”多様性”があげられます。当行は、障がいや特性がある行員を含めた、すべての行員にとって満足度の高い職場環境で行員が仕事内容を常に向上させることが、より質の高いサービスやユニークな商品を生み出し、お客さまの満足度を上げることにも寄与すると考えています。

「障がいや特性がある行員にとって働きやすい職場環境」=「全行員にとって働きやすい職場環境であること」を前提とし、取り組みを推進しています。

取り組みの1つである、全行員向けの「D&Iオンライン座談会」では、「手話勉強会」や「発達障がい勉強会」などを定期的に実施し、障がいや特性がある行員への理解を促しています。勉強会では、障がいや特性がある当事者自らが講師やファシリテーターをつとめ、業務以外へも活躍の場を広げています。

※D&Iオンライン座談会:
Microsoft TeamsのTeams会議を利用。コロナ禍の新しい生活様式でさまざまな不安を抱える行員同士のつながりを増やすことや、誰もが気軽に新しい学びの機会を持つことを目指し2020年よりスタート。 ‘Moving on to new normal’を軸に毎回異なるテーマで、テーマに即したメインスピーカー(役員、部支店長、子育て中の行員、外国籍行員、障がいのある行員等)を迎え、行内で定期的に開催。休憩スペース等で放映も実施。