東京スター 子ども応援プロジェクト

東京スター 子ども応援プロジェクト

日本で増加傾向にある子どもの貧困は、約7人に1人の子どもが相対的貧困下にあると言われ、その割合は、先進諸外国の中でも高く、大きな問題となっています。単純な経済的困窮だけでなく、さまざまな問題を同時に抱えているがために、次世代への貧困の連鎖が続くことも特徴となっており、解決に向けた対策が必要です。

当行では、子どもたち、また子どもたちを支える養育者やNPOへの支援が日本社会へ広まるよう、2019年から「東京スター子ども応援プロジェクト」として3つの施策を推進しています。

  • 厚生労働省 2019年国民生活基礎調査

社会的養護施設出身者等への奨学金

社会的養護施設出身者等の大学等進学率は高校卒業者全体と比べて大きな格差があります。
全高校卒業者のうち大学や専修学校等への進学率は74.1%、それに対して、児童養護施設や里親家庭出身者の進学率は27.4%と低く、中退率も高くなっています。その背景には、金銭面で親に頼れず、自分で準備しなければならないだけでなく、心理・生活上の不安定が通学や卒業を困難にしている現状があります。

東京スター銀行では、NPO法人ブリッジフォースマイルと連携し、社会的養護施設出身者等を対象にした奨学金制度『東京スター銀行奨学金』を実施しています。

本奨学金制度は、児童養護施設出身者だけでなく社会的養護(自立援助ホーム、里親家庭など)の生活経験がある若者も対象にしており、大学等への進学を支援するものです。2021年度募集の3期生からは、金銭管理能力を養うために、毎月家計簿を提出することで、次月の奨学金を受け取れる制度にリニューアルしました。また、給付型奨学金による金銭的支援に加え、ボランティアが1対1の面談を毎月行うメンター制度を設けることで、頼る相手の少ない子どもたちの精神面もサポートしています。

当行は、児童養護施設や里親で育った経験のある子どもたちが希望の進路を歩めるよう、引き続き子どもたちを支援していきます。

  • 厚生労働省 社会的養護の現状について(参考資料)平成29年12月

シングルマザーのための就労支援

日本のシングルマザーは、就労率が約86.3%と他国と比べて高い水準にあるにも関わらず、雇用形態や収入の男女格差などの影響もあり、就労収入が低いことが課題とされています。

東京スター銀行では、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむと連携し、シングルマザーの方のキャリアを応援する就労支援講座を実施しています。

本講座では、ビジネスマナー・キャリアの棚卸しなどのキャリアアップ講座に加え、ライフプラン・教育費などシングルマザーとしての生活で必要な生活知識の講座も併せて提供しています。また、2021年度よりオンライン講座に切り替えたことで、全国各地から受講可能となり、就労支援が少ない地域の方からの応募も増加しています。

当行は、シングルマザーの方がより安定した職業生活と家庭生活を送り、お子さまと安心して生活ができるよう、シングルマザーのキャリアアップを応援していきます。

  • 厚生労働省 「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」

子ども食堂への活動資金支援

子どもの貧困への関心が各地で高まる中、地域の親子に食事を無料または低価格で提供し、温かい居場所づくり・交流拠点づくりを推進する子ども食堂が全国で広がっています。

東京スター銀行では、子どもたちの成長環境が温かく、豊かなものになるように、子ども食堂の活動を支援しています。多様な子ども食堂のそれぞれのニーズに合わせて、支援金の使途を食材費などに限定せず、さまざまな使途でお使いいただける仕組みとしています。

当行は、子どもたちを支える子ども食堂が地域にしっかりと定着し、さらに多くの子どもを支援し展開していけるよう、今後も子ども食堂の取り組みを応援していきます。

子ども食堂「安心・安全プログラム」の実施

2021年度から、子ども食堂が安全に運営できるよう実施団体のコンプライアンスを支援する「安心・安全プログラム」を提供しています。子ども食堂では子ども、職員・スタッフだけでなく、ボランティアや保護者、地域の方々など多くの人々が関わります。
今後、食堂が大きくなり、また全国で広がる中で、一定のコンプライアンスの基準を満たし、子どもを中心とした安心・安全を守ることが必要と考え、金融機関の強みであるコンプライアンス強化を各団体の状況に合わせて実行できるプログラムにしました。

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