お年玉の相場はいくら?年齢別の金額とマナー、使い道を紹介
- #時事
掲載日:2024年12月16日
新年になって、子どもが楽しみにしていることの1つにお年玉があります。しかし、お年玉を渡す大人にとっては、相手との関係性からいくら渡せば良いのか、どのように渡せば良いのかなど悩む人もいるでしょう。
この記事では、子どもの年齢や関係性に応じたお年玉の相場や、渡すときのマナーについて解説します。何歳までお年玉を渡すべきかについても解説するので、参考にしてください。
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1. お年玉の相場と使い道
子どもに渡すお年玉の金額の相場は、子どもの年齢や関係性によって変わります。ここでは、子どもの年齢と関係性によるお年玉の相場について見ていきましょう。
1.1 年齢別の相場と使い道
まずは、以下の年齢別のお年玉の相場と使い道について見ていきましょう。
- 未就学児
- 小学校低学年
- 小学校高学年
- 中学生
- 高校生
1.1.1 未就学児
未就学児のお年玉は、500円~1,000円が相場といわれています。0歳~2歳の未就学児の場合は、お年玉をあげないという人もいるようです。保育園や幼稚園に入園したタイミングでお年玉をあげるケースが多い傾向にあります。
また、もらったお年玉は、多くの場合、保護者が管理します。
1.1.2 小学校低学年
小学校低学年のお年玉の相場は、1,000円~3,000円です。たとえば、未就学児のときのお年玉が1,000円の場合は、小学校に上がったタイミングで3,000円にするというケースもあります。
またこの年代はもらったお年玉を保護者に渡したり、金融機関で預金をしたりする割合が多いようです。
1.1.3 小学校高学年
小学校高学年の子どもに渡すお年玉の金額は、3,000円~5,000円が相場であり、低学年よりも受け取る金額が増えるのが一般的です。「学年×1,000円」をお年玉の目安にしている人も多いでしょう。
小学校高学年になると、保護者に渡したり、金融機関で預金したりする子どももいますが、自身で管理する子どもも増えます。使い道は、お菓子・漫画などの娯楽費だけでなく、友人との交際費やノート・鉛筆といった日用品の費用に充てるケースも多いです。
1.1.4 中学生
中学生のお年玉は、5,000円が相場といわれています。日頃の勉強や部活動など頑張っている子どもに、エールとして1万円をあげる人もいるでしょう。
中学生のお年玉は、お小遣いの足しにしているケースが多い傾向にあります。次に多いのが、金融機関で預金するケースです。使い道は、娯楽費や日用品の費用、友達と遊びに行くときの交通費、食事代、友人・家族へのプレゼント費用などが多い傾向があります。
1.1.5 高校生
高校生のお年玉は、1万円~2万円が相場といわれています。高校生は、これまでよりも行動範囲が広がり、その分お金が必要な機会も増えるためです。しかし、5,000円台という人も少なくありません。
高校生のお年玉は、自身で管理して、不足部分に充てる子どもが多いです。おやつなどの飲食代や映画・ライブのチケット代、友達との交際費、休日に遊びに行くときの交通費などに充てている傾向があります。
1.2 子どもとの関係性による相場金額
子どもとの関係性によってお年玉の金額を変えるべきか気になる人も多いでしょう。一般的に、自身の子どもと親戚の子どもに渡すお年玉の費用は同額にするケースが多いようです。しかし、親戚同士でお金をやり取りするのは、負担が大きいため、親戚間でお年玉の金額を決めているケースもあります。たとえば、子ども1人に対して〇〇円としたり、1家族を〇〇円としたりするなど親戚同士で話し合いを行います。
孫に対してお年玉を渡す場合は、先述した相場の費用を渡すケースが一般的ですが、相場よりも高い金額を渡す人も多いようです。経済的に余裕がある場合は、多めに渡しても良いでしょう。
また、知人の子どもに対してお年玉を渡したほうが良いのか悩む人もいるかもしれません。基本的にお年玉を渡すのは、親戚までにしたほうが良いといわれています。その理由は、知人の子どもに対してお年玉を渡してしまうと、子どもの親がお返しをしなければならないと負担を与えてしまうためです。親族の枠を超えてお年玉を渡すときは、子どもの両親に事前に相談をしておいたほうが良いでしょう。
2. お年玉を渡すときのマナー
お年玉は、正月に床の間や神棚でお供えした丸い餅を、家長が家族に分け与えたことが始まりといわれています。家族が幸せな日々を送れるよう祈りを込めるといった意味合いもあることから、渡す際にはいくつかのマナーに注意することが大切です。
ここでは、お年玉を渡すときに、心がけたいマナーを紹介します。
2.1 ポチ袋に入れる
お年玉を渡す際は、ポチ袋に入れるのが一般的です。自身の子どもや孫、親戚の子どもなどにお年玉を渡す際に、人気のキャラクターが描かれたポチ袋に入れると子どもから喜ばれるでしょう。しかし、仕事関係の相手の子どもといった関係性次第では、水引のポチ袋のほうが良いケースがあります。
また、会う予定がない相手に急遽渡す必要があるときでも、現金をそのまま渡すのはマナー違反です。白い紙や折り紙、ティッシュペーパーや布でも良いので、何かに包んで渡すよう心がけましょう。
お年玉を渡すときは、お年玉を誰から受け取ったのかを子どもの親が把握できるよう、ポチ袋の表面には子どもの名前を、裏面には自身の名前を記入しましょう。可能であれば、一言メッセージを添えるのもおすすめです。
2.2 新札を準備する
お年玉は新札を渡すのもマナーの1つです。新札を渡すことで、「相手のことを考えて事前に用意をした」という気持ちを示すことにつながります。新札がないときは、シワなどがない紙幣である「ピン札」を代用しましょう。
また、ポチ袋に入れるときは、肖像を隠すように三つ折りにして入れるのがマナーです。ポチ袋への入れ方は以下の通りです。
- 1紙幣の肖像画がある面が見えるように置く
- 2左側から3分の1程度を内側に折る
- 3右側から3分の1程度を内側に折る
- 4ポチ袋の表面を上に向けてお札の右側が上にかぶさった向きで入れる
ポチ袋に入れる際には、お札の上下が逆にならないよう注意しましょう。
一般的にポチ袋は、お札を三つ折りにした状態で入るサイズになっていますが、サイズが合わないときでも四つ折りは縁起が悪いとされているため避けましょう。
また紙幣が複数枚あるときは、お札を重ねて向きを揃えた状態で、三つ折りにします。硬貨で渡すときは、表面が見えるよう、製造年月が彫刻されている裏側を下にしてポチ袋に入れましょう。
2.3 喪中に気を付ける
基本的に、喪中の家庭に対してお年玉を渡すのは控えましょう。どうしても渡したい場合は、渡しても問題はありませんが、「お小遣い」という名目で渡すのがマナーです。
また、「4」や「9」といった数字は縁起が悪いといわれています。そのため、お年玉を渡すときは、4,000円、9,000円といった金額は避けましょう。
2.4 目上の人に渡さないようにする
お年玉は家長が子どもを含めた家族に渡していたことに由来しており、本来目上の人から渡すものです。
そのため、上司や先輩といった目上の人にお年玉を渡すのは避けましょう。目上の人に贈り物をしたいときは、「お年賀」という名目で手土産を渡すのが一般的です。
また、上司や先輩の子どもに対してお年玉を渡すことも、失礼にあたります。このようなときは、お年賀という名目でお菓子の詰め合わせや、ギフトカード、図書カードで代用すると良いでしょう。なお親や兄、姉などの親族は目上の人には含まれません。
3. お年玉は何歳まであげる?
お年玉は何歳まで渡すのか、特に決まりがあるわけではありませんが、高校生になってもらえなくなる子どもが増える傾向にあります。お年玉をいつまで渡すかは、相手の両親の考え方もあるため、大人同士で話し合って決めるようにしましょう。
また、お年玉をあげる期間はいつからいつまでなのか気になる人もいるでしょう。お年玉をあげる期間は元旦から1月3日までの「三が日」が望ましいといわれています。
しかし、どうしても三が日に渡せないときは、松の内までに渡すのが一般的です。松の内は地域によって異なり、1月7日までの地域もあれば、15日までの地域もあります。
松の内をすぎた場合は、お小遣いなどの名目で渡すと良いでしょう。渡すのが遅れてしまったお詫びの気持ちを一言添えることも大切です。
4. まとめ
お年玉の相場は、子どもの年齢によって異なります。小学校低学年の場合は、1,000円~3,000円が相場で、高学年に上がると3,000円~5,000円がお年玉の相場です。中学生の場合は、5,000円が相場であり、高校生になると1万円~2万円が相場というように年齢に応じて、金額が増えていきます。
お年玉を渡す際には、ポチ袋に入れる、新札を準備するなどのマナーを守ることが大切です。ほかにも、相手が喪中の場合は、お年玉ではなくお小遣いという名目にするといったマナーがあります。
新年を気持ちよく迎えられるよう、お年玉を渡す子どもの年齢や関係性、渡し方などを事前に確認しておきましょう。
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