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リバースモーゲージとリースバック、選ぶならどちら?

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掲載日:2018年11月1日

日本の高齢化社会は、既に“超高齢社会”になっており、人生100年時代といわれる中、年金だけで生活をしていけるのか、不安を感じるシニアの方は少なくありません。
こうした不安を自宅を活用することで解消する方法が、リバースモーゲージとリースバックといった手法です。
自宅に住み続けながら必要なお金を確保できるこれらの仕組みを簡単に解説します。

この記事は4分で読めます!

1. リバースモーゲージとリースバック、老後のお金の悩みは解決できる?

自宅を活用することで老後の不安を解消する方法がリバースモーゲージとリースバックです。
どちらも今住んでいる自宅に住みながら、老後の資金の不足分を補って豊かな老後生活を送るためのサービスですが、自宅の所有権の有無に大きな違いがあります。

1.1 リースバックとは

リースバックは、「自己名義の自宅を事業者に売却し、売却以降は賃借する形で自宅に住み続けること」です。

売却と同時に賃貸契約を結ぶのが特徴で、事業者の所有となった以前の自宅に、家賃を払いながら住むということになります。

1.2 リバースモーゲージとは

リバースモーゲージは、「自己名義の自宅を担保として、終身で利用できるシニア層対象の融資制度」です。

自宅を担保に金融機関からお金を借りる形で、生活費の不足分を補填したり、リフォームや住み替えなどにあてることができます。

自宅を売却しない分、リースバックのように家賃負担を気にすることはありません。
また返済等に関してもさまざまなタイプを選ぶことができます。

自宅を活用して老後を豊かにできる方法があれば、老後の不安を解消できる選択肢の1つになります。

核家族化が進み、「すでに子どもは独立して自分で家を買って別の場所に住んでいる」ということは良くあります。

「自分の家は自分たちの老後を豊かにするために使いたい」と考えるシニアの方には、リバースモーゲージによって老後のお金の悩みを解決できる選択肢が増えたといえるでしょう。

2. リバースモーゲージとリースバック、どちらがおすすめなのか

ところでリースバックとリバースモーゲージ、果たしてどちらが良いのか、気になるところです。
両者の違いを一覧にすると、次のようになります。

リースバック リバースモーゲージ
物件の所有権 売却先の不動産会社
(所有者でなくなる)
本人
期間中の費用 賃借人の立場となるため、毎月家賃を支払っていく必要がある 毎月使った分の利息を支払う
(元本は含まれません)(※1)
完済方法 すでに所有物件ではない
家賃の支払いができなければ退去しなければならない
配偶者による契約引き継ぎ
預貯金、保険などでのご返済
売却代金の一部を利用してご返済
  1. ※1元本も利息も契約終了時に一括返済する場合を除く

2.1 リースバックは「自宅の下取り」に近い

リースバックは自宅の売却という形となります。住み続けるためには家賃が必要となり、売却代金で老後の資金を確保したいという面で、その資金の多くが家賃に消えてしまう懸念が残ります。

家賃の支払いが滞れば住み続けることが難しくなるというのはマイナスです。

2.2 リバースモーゲージの「住み続けられる安心感」は捨てがたい

リバースモーゲージでは自宅の売却は行わないので、そのまま住むことができます。

また自宅を担保に融資を受けるとしても、将来の年金に余裕がある場合や、他に少しでも収入を得られる仕事があるのであれば、状況に応じて借入額を金融機関に相談することも可能です。

自分が築き上げた財産を最大限活用して、老後のマネープランを考えながらリバースモーゲージによる融資を計画的に利用し、定年後の生活をさらに豊かなものにしたいですね。

3. リバースモーゲージのご利用は複数の金融機関を比べるのがおすすめ

リバースモーゲージをご検討の際には、普段お付き合いのある金融機関以外にも、複数の金融機関からリバースモーゲージ関連商品の資料を集めて、比べてみると良いでしょう。

リバースモーゲージのパイオニアである東京スター銀行が取り扱う「充実人生」は、他の金融機関のリバースモーゲージと比べると、よりご利用者の立場を考えた商品設計となっています。具体的には次のような特長があります。

  • 住宅関連(購入やリフォーム)に限定されない幅広い資金用途(※2)。
  • 少額からでも気軽に利用可能(※3)。
  • ご契約者がお亡くなりになったとしても、配偶者様がご利用条件を満たしている場合は、お借り換えも可能です。(※4)
    1. ※2事業目的、投資目的は除く
    2. ※3自己名義の自宅を担保に300万円から
    3. ※4配偶者様によるお借り換えの際には、新規契約として審査が必要になり、ご契約ができない場合もございますのであらかじめご了承ください。

3.1 まとめ

リバースモーゲージとリースバックは自宅を利用した老後不安を解消する手段です。

リースバックは自宅を売却してしまうという点で、家賃の支払いができなければ自宅から退去しなければならないという不安が残ります。

また、リバースモーゲージを検討するにしても、多くの金融機関がさまざまな商品設計でサービスを提供しているので、いくつかの金融機関から資料を集めて、それぞれのメリットとデメリットを比べてみることをお勧めします。

より経験豊富で顧客満足度の高いサービスを選ぶことができるでしょう。

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