毎月分配型ファンドはどういった人に向いている?

  • お金の増やし方
  • 2018.11.01
毎月分配型ファンドはどういった人に向いている? 毎月分配型ファンドはどういった人に向いている?

1. はじめに

1.1 登場人物紹介

須田(すだ)さん

須田(すだ)さん IT企業に勤める男性。
今まであまり詳しくなかった金融商品について、勉強を始めたところ。
主にインターネットやマネーに関する雑誌などで、情報収集をしている。

東(あずま)さん

東(あずま)さん 金融機関に勤める女性。
ファイナンシャル・プランナー資格を持つ。
須田さんの大学時代の後輩。須田さんから、ときどき金融商品の相談を受けている。

2. 分配金

2.1 毎月分配型のファンドとは

  • 須田さん

    投資信託はたくさん種類があって、どれにしようか悩むなぁ。

  • 東さん

    投資先も国内、海外、債券、株式などいろいろありますが、投資対象に関わらず、日本では毎月分配型と呼ばれるファンドに根強い人気がありますね。
    東京スター銀行でもファンド販売件数ランキングの上位5本のうち4本が毎月分配型です。

    ※ファンド販売件数ランキング 2011年9月実績

  • 須田さん

    あ、それ、僕も2本ほど購入したよ。
    分配金利回りが良いと言われるファンドを選んだんだけど、毎月もらえる分配金って、収入の足しというか、お小遣いになるから嬉しいんだよね。

  • 東さん

    定期的に分配金を受け取ると、運用している実感が湧いて楽しいかもしれませんね。
    ただし、分配金が支払われた分だけ基準価額が下がるということは知っていましたか?
    分配金を出すということは、純資産つまり投資の元本が少なくなるということでもあるんです。
    そこが、原則として元本が確保されている預金の利息との違いですね。

2.2 分配型ではないタイプの特徴

  • 須田さん

    そうなんだ・・・。
    ということは、分配金が支払われないタイプであれば、収益分はすべて再投資されて積み上がって行くってこと?

  • 東さん

    その通りです。
    複利効果を考えると、その他の運用条件が全て同じであれば、できるだけ分配の少ない方が資産を増やす効率が良いと言えます。

2.3 分配型は、おトクか?

  • 須田さん

    だとすると毎月分配金を受け取るのは、本当は良くないことなのかな。

  • 東さん

    そうとも言い切れません。
    資産運用は、値上がり目的だけでするのではなく、使うべきお金を使うタイミングに合わせて手に入れるための手段としても有用ですので、定期的に分配金を受け取ることも一つの選択肢です。

    基準価額が上がっていくことを期待するより、「生活費の足し」として分配金を定期的に受け取ることが大事という方にとっては、ニーズを満たす運用方法なのだと思います。

  • 須田さん

    なるほど、いろいろな考え方があるんだね。

2.4 非分配型〜福利効果をねらう

  • 東さん

    10年、20年、あるいはもっと先の遠い将来のための投資であれば、できるだけ分配の少ないタイプで複利効果をねらう方がいいですね。

  • 須田さん

    そもそも分配金が出なければ、都度税金を支払うこともなくなるしね。

  • 東さん

    そうです、それを「税の繰り延べ効果」って言うんですよ。

  • 須田さん

    ん?でも、「特別分配金」は税金がかからないんじゃなかった?

2.5 「普通分配金」と「特別分配金」

  • 東さん

    分配金には運用で出た利益から支払われる「普通分配金」と、元金を取り崩して支払われる「特別分配金」の2つがあります。
    特別分配金は、利益ではなくて元本の払い戻しという扱いになるので、税金がかからないんです。

  • 須田さん

    「特別分配金」って運用成績が良かったときに上乗せして支払われるボーナスみたいな分配金っていうイメージだったけど、そういうわけじゃないんだね。

  • 東さん

    確かに、言葉の響きが誤解を招くこともあるかもしれませんね。
    特別分配金が支払われることは、必ずしも良いことではないわけです。

  • 須田さん

    そうか、ということは普通分配金も特別分配金も受け取らないで待っていれば、だんだん基準価額が上がっていくって期待できるよね?

  • 東さん

    実はそれも、そうとも限らない、のです。

  • 須田さん

    どうして?
    長期であれば「複利効果」が大きいんだよね。

  • 東さん

    未来のことはわからない、というのが理由です。

    もしかしたら今の価格が最も高かった、ということもあり得るのが投資です。
    分配をしなければ必ず基準価額が上がっていくというわけではなく、金利・株価・為替の変動など他の要因で大きく下がることもありえるのです。

    いつがピークかわからないのですから、リスクを平準化するねらいから定期的に分配金として投資成果を受け取っておく方法も「あり」、というわけです。

  • 須田さん

    うーん、説明を聞けば聞くほど、分配型がいいのか、そうでないほうがいいのか、どちらのほうがいいのかわからなくなってきたよ。

2.6 まとめ〜ご自身のマネープランに合致する方を選ぶ

  • 東さん

    だからこそ「どちらがいいのか」ではなくて、どちらがご自身のマネープラン、つまりはお金の使い方、働かせ方に合っているかという視点で、投資信託を選ぶことが大切なのです。

  • 須田さん

    そうだったね。
    ボクはまだ分配金を頼りに生活する必要はないし、それよりは老後のほうが心配だから、やっぱり分配を抑えた長期投資のほうが合っているのかもしれないな。

    持ってるファンドの内容を見直してみることにするよ。




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