お金の増やし方

外貨預金のメリット・デメリットは?注目される理由を解説!

  • #外貨預金

2020年01月06日

執筆者プロフィール
大西 洋平
出版社勤務などを経て独立し、フリーのジャーナリストとして活動。「ダイヤモンドZAi」をはじめとするマネー誌や、「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、「週刊朝日」などの一般雑誌やオンラインメディアにおいて、金融・経済の分野を中心に執筆活動を続けている。

1.円ではお金を増やしづらい今、外貨が注目されています!

日々の生活だけに限らず、人生には何かとお金がかかるシーンがつきもので、さらに老後のことまで考えれば、「そろそろきちんと資産運用に取り組まなければ……」と考える人が少なくないようです。しかし、円の定期預金では、たとえば100万円を10年間にわたって運用しても2,500円(税引前)程度しか増えません(年利0.025%の場合で単利計算)。

もっとも、海外にまで視野を広げると、円よりも効率的にお金を運用する方法が見つかります。たとえば1.2%(年利)の金利が付く米ドルの外貨定期預金(満期10年)なら、100万円を預けると10年後に12万円(税引前)増えている計算になるのです(単利計算。為替の影響は考慮していません)。

2.実は、初心者でもチャレンジしやすい外貨の資産運用

今回は、まだ資産運用に取り組まれたことがない方にもわかりやすく、外貨預金のメリットとデメリットをご紹介します。外貨預金を始める前提として、生活に必要な資金は円預金としてとどめ、余裕資金を使って外貨預金を運用しましょう。賢く運用すれば、将来的に円預金のみ以上の資産形成が期待できます。
まず、先程の例のように金利は国(通貨)によって異なるので、円よりも金利の高い外貨預金に期待を寄せているわけです。

とはいえ、「初心者がいきなり外貨の運用を始めても大丈夫なの……?」とためらってしまう人もいることでしょう。確かに、内容もよくわからないものには手を出すべきではありません。

しかしながら、外貨預金の仕組みはそれほど難しくなく、さらに少額から試してみることも可能です。また、1カ月単位で様子を見ながら運用の継続・解約を判断できるタイプも用意されています。ニュースやインターネットなどで為替レートの動きを確認することもできるので、初心者でも安心してスタートすることができます。

3.円を外貨に両替して預けると、円よりも高い金利を得られる

お金を預けたら、あらかじめ定められた金利の利息が付き、満期(預入期間の期限)にそれらを受け取れるという仕組みは、外貨預金も円預金と同じです。大きな違いは、超低金利が適用される円預金に対し、外貨預金はその通貨の発行国によっては高金利なものがあり、円預金と比べて金利による利益が見込めることにあります。
世界の国々は景気の動向などに応じて金利をコントロールしており、それぞれで水準に違いがあります。たとえば、円預金では年利0.01%程度の金利しか付かない定期預金もありますが、先にも述べたように米ドルの外貨定期預金なら年利1.2%の金利を得られるケースも出てくるわけです。

外貨預金にお金を預けるためには、円を米ドルなどの外貨に交換する必要があります。もっとも、自分で両替する必要はなく、外貨預金を申し込むと、希望の金額(円)がその時点の為替(外貨両替)レートで外貨に換算されて預けられる仕組みになっています。

4.外貨に対して円の価値が上昇するのが円高、低下するのが円安

もう一つ、外貨預金が円預金と大きく異なっている点があります。それは、為替の変動によって預けている外貨の資産価値が高くなったり、逆に低くなったりすることです。

海外旅行を経験している人ならイメージしやすいと思いますが、為替レートは日々変動しています。たとえば、米ドルに対して円安が進むと、米ドル預金に預けている資産(米ドルに換えている元金)の価値が高まります。逆に円高に振れると、米ドル預金に預けている資産の価値はその分だけ低下します。

円高とは、その外貨に対して円の価値が上昇していく現象です。反対に円安とは、その外貨に対して円の価値が低下していくことです。

たとえば、1米ドル=110円だった為替レートが1米ドル=100円になったと仮定しましょう。それまでは1米ドル紙幣を手に入れるためには110円が必要でしたが、100円で済むようになっており、それだけ米ドルに対して円の価値が高まった(円高が進んだ)ことを意味しています。

では、正反対のパターンで、1米ドル=100円だったレートが1米ドル=110円に変化したとしたらどうなるでしょうか? 以前は100円で1米ドル紙幣を得られていたのに、110円も出す必要が生じており、米ドルに対して円の価値が下がった(円安が進んだ)ことになります。

5.外貨から円に換えるタイミングで預入時よりも円安が進んでいれば、為替差益も得られる

外貨預金では、満期が訪れた時点の為替レートが預入時よりも円安になっていると、利息とは別に為替差益も得られます。たとえば1米ドル=100円のレートで10万円分を外貨預金に預けた場合、運用スタート時の預金残高は1,000米ドルです。

そして、満期時に1米ドル=110円まで円安が進み、このタイミングで米ドルを円に戻したとしたら、「110円×1,000米ドル=11万円」が手元に入ります(利息を除く)。これが為替差益と呼ばれるものです。

これに対し、満期時に1米ドル=95円まで円高が進んだ場合は、「95円×1,000米ドル=9万5,000円」を受け取ることになります。為替レートが円高に振れたことで、その分だけ為替差損が生じるわけです。

6.「円→外貨」と「外貨→円」のプロセスで発生する為替手数料

ただし、外貨両替の経験のある人ならご存じのように、同じ時点であっても、銀行が外貨を買い取るレートと外貨を販売するレートには違いがあります。その差額は為替手数料と呼ばれるものです。

預入時と引出時の為替レートがまったく同じ水準であっても、「円→外貨(預入時)」と「外貨→円(引出時)」のプロセスで発生する為替手数料分だけ、預けたお金は減ってしまうわけです(ここでは利息を考慮していません)。たとえば、「円→米ドル」と「米ドル→円」で1通貨あたり合計2円の手数料がかかるケースも少なくありません。

したがって、先程の例(1米ドル=100円で10万円分を1,000米ドルに預け換えて運用)において1通貨あたり2円の為替手数料が発生していたとすれば、引出時がそれと同じレートなら「2円×1,000米ドル=2,000円」のロスが生じています。為替差益が得られるようになるのは、さらに円安が為替手数料分だけ進んだ1米ドル=102円を越えてからです。

7.外貨預金のメリットは、海外の高金利と為替差益を期待できること

ここまでのことをまとめると、外貨預金には2つの特徴があります。1つは円よりも高い海外の金利を享受できることで、もう1つは預入時よりも引出時に円安が進んでいれば為替差益も得られることです。

つまり、金利と為替差益が外貨預金のメリットであり、大きな魅力でもあります。こうした点に着目して、外貨預金で外貨運用を始める人がたくさん出てきているのです。

では、外貨預金特有のデメリットとは何でしょうか? それは、引出時に預入時よりも円高が進んでいると、為替差損が生じることが大きいでしょう。それ以外にも、為替手数料が発生すること、預金保険の対象外であること、為替差益は雑所得として総合課税の対象となることなども考えられます。

為替差損を先程と同じ例(1米ドル=100円で10万円分を1,000米ドルに換えて運用)で説明すれば、たとえば1米ドル=95円になっていた時点で円転する(円に戻す)と、「95円×1,000米ドル=9万5,000円」に減ってしまいます(利息は除きます)。

円高が進んでいた場合は、外貨預金のまま運用を継続するといった対応を行えば為替差損を確定することは避けられます。こうした方法を覚えておけば、外貨預金のデメリットも克服できるということです。

8.少子高齢化が進んで働き手が減っていけば、円の価値が低下する!?

では、長い目で見て今後の為替レートは円高と円安のどちらの方向に動きやすいのでしょうか? 短期的な為替相場は様々な要因で変動していますが、もっと長いスパンではその国の経済力が反映されていくと言われています。

現に、ドル・円相場は70年代初めまで1米ドル=360円という固定相場制でしたが、その後は変動相場制に移行し、日本の高度経済成長とともに急激に円高が進んでいきました。ただ、今後を展望すると、今までとは対照的に円安方向へと為替相場が動いていく可能性も考えられます。

日本では他の先進国をしのぐピッチで少子高齢化が進んでおり、人口が1億人を割り込むのもそう遠くない将来だと予測されています。その結果、現役世代(労働人口)が減って日本の経済力が低下していく恐れがあるわけです。

これに対し、米国は世界トップの経済力を誇る先進国であるとともに、依然として人口が増えており、今後もその傾向が続くと見られています。こうした力関係の変化を踏まえて、為替相場の大きな流れは円安・ドル高に向かっていくと指摘する専門家もいます。

もちろん、こうした見解もあくまで予測にすぎないのも確かです。様々な可能性も踏まえて、資金を米ドルやユーロなどといった特定の通貨だけに集中させず、分散投資を図るのが資産運用の基本です。

外貨預金について
  • 外貨預金には為替変動リスクがあります。為替相場の変動により、お受け取りの外貨元利金を円換算すると、当初の外貨預金作成時の払い込み円貨額を下回る(円ベースで元本割れとなる)リスクがあります。
  • 外貨預金は預金保険の対象ではありません。
  • 円を外貨にする際(預入時)および外貨を円にする際(引出時)に、それぞれ為替手数料(例えば、1米ドルあたり1円)がかかります。したがって為替相場の変動がない場合でも、往復の為替手数料(例えば、1米ドルあたり2円)がかかるため、お受け取りの外貨の円換算額が当初の外貨預金作成時の払い込み円貨額を下回るリスクがあります。なお、インターネットによるお取り引きの為替手数料は上記とは異なります。詳しくは店頭またはホームページにてご確認ください。
  • 外貨現金およびトラベラーズチェックでのお預け入れおよびお引き出しはできません。
  • 円預金からのお預け入れで、500万円超の取り引きにおける換算相場は、市場相場を参考に当行が取り引きの都度決定します。
  • 詳しくは店頭またはホームページにご用意しています商品説明書(契約締結前交付書面等)をご覧ください。
スターワン外貨普通預金について
  • 変動金利です。
  • 「スターワン外貨普通預金(ポイント預金)」は、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドルは外貨金額で1,000通貨単位以上、南アフリカランドは外貨金額で5,000通貨単位以上の残高で自動的にポイント計算し、段階的に上がるステージに応じた金利を適用します。
  • 各通貨ごとの残高が外貨金額で1,000通貨単位(南アフリカランドは外貨金額で5,000ランド)未満の場合は「スターワン外貨普通預金」として取り扱われます。
  • 詳しくは店頭またはホームページにご用意しています商品説明書(契約締結前交付書面等)をご覧ください。
スターワン外貨定期預金について
  • 満期日の取り扱いは、自動継続方式(元利自動継続、元金自動継続)および満期受取方式のいずれかをお選びください。
    • 元利自動継続:利息を元本に加えて本商品と同一の期間のスターワン外貨定期預金を自動的に継続作成します。この時の金利は、満期日のスターワン外貨定期預金の店頭表示金利を適用します。
    • 元金自動継続:本商品と同一の元本・期間のスターワン外貨定期預金を自動的に継続作成します。この時の金利は、満期日のスターワン外貨定期預金の店頭表示金利を適用します。また、利息はスターワン口座の預入通貨と同一通貨の外貨普通預金へ入金します。
    • 満期受取:元利金をスターワン口座の預入通貨と同一通貨の外貨普通預金に入金します。この時の金利は、満期日のスターワン外貨普通預金の店頭表示金利を適用します。
  • 中途解約はできません。
  • ご利用いただける方は、スターワン口座を保有される、国内居住の個人のお客さまです。
    • 店頭・テレホンバンク:原則満20歳以上かつ満期時年齢が満85歳未満
    • インターネット:満20歳以上かつ満80歳未満
  • 本商品のご契約の最終判断は必ずお客さまご自身で行っていただきますようお願いいたします。
  • 商品や取引通貨、受付チャネルの違いにより、為替手数料が異なります。
  • 詳しくは店頭またはホームページにご用意しています商品説明書(契約締結前交付書面等)をご覧ください。
外貨積立サービスについて
  • 毎月所定日にあらかじめお客さまが設定した金額(1,000円以上5,000,000円以下)をスターワン円普通預金口座からスターワン外貨普通預金口座に当行所定のレートで預け入れるサービスです。
  • 対象通貨は米ドル・ユーロ・豪ドルの3通貨です。
  • 振替日は、毎月6日、16日、26日のうち、ご指定いただいた日にちに振り替えます。
  • 土曜日・日曜日・振替日の午前11時が該当通貨の取引停止時間に該当する日、その他マーケット都合による休場日など当行が設定する日は振替不能日となり、翌営業日が振替日となります。
  • 振替開始となるのは、お申し込みいただいた月の翌月の振替日からとなります。
  • 円を外貨にする際(預入時)の為替手数料は無料となりますが、外貨を円にする際(引出時)に、為替手数料(例えば、1米ドルあたり1円)がかかります(お引き出しの際は、手数料分を含んだ為替相場である当行所定のTTBレート〈引出時〉を適用します)。したがって為替相場の変動がない場合でも、お受け取りの外貨の円換算額が当初の外貨預金作成時の払い込み円貨額を下回る(円ベースで元本割れとなる)リスクがあります。なお、インターネットによるお取り引きの為替手数料は上記とは異なります。詳しくは店頭またはホームページにご用意しています商品説明書(契約締結前交付書面等)をご覧ください。
  • 本預金ご契約の最終判断は必ずお客さまご自身で行っていただきますようお願いいたします。

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