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リボ払いの返済のコツとは?無理なく完済する方法や注意点を解説

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掲載日:2023年8月7日
最終更新日:2025年12月22日

リボ払いは毎月の支払額を一定にできる便利なサービスですが、返済期間が長引くと手数料の負担が膨らみ、完済までの見通しが立ちにくくなることもあります。今の返済状況を正しく把握し、自分に合った返済方法を選ぶことから始めましょう。

本記事では、リボ払いを早く・賢く返済するためのコツや、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

この記事は6分で読めます!

1. リボ払いとは

リボ払いは、「リボルビング払い」の略称で、クレジットカードの支払方法のひとつです。利用金額や件数にかかわらず、毎月の返済額が一定になるという特徴があり、家計管理がしやすいというメリットがあります。一方で、返済残高に応じて手数料がかかり、返済期間が長くなるほど返済総額が増えるリスクもあります。

ここでは、リボ払いの基本的な仕組みと、分割払いとの違いについて見ていきましょう。

1.1 リボ払いの仕組み

リボ払いとは、クレジットカードでの利用金額に関係なく、毎月一定の額を返済する方式です。たとえば10万円を使った場合、毎月の返済額を5,000円に設定すれば、毎月5,000円ずつ返済していくことになります。

この仕組みにより、月々の支出が安定するというメリットがありますが、残高に対して手数料(多くの場合、実質年率15%前後)が発生します。返済が長期化すると、返済総額が膨らんでしまう可能性があるため、計画的な利用が欠かせません。

1.2 リボ払いと分割払いの違い

リボ払いと分割払いの違い

分割払いとリボ払いは混同されがちですが、その仕組みは異なります。

分割払いは、買い物ごとに返済回数を設定するため、完済時期と返済総額が明確です。一方で、リボ払いは利用残高全体に対して毎月定額を返済するため、追加で購入するたびに返済期間が伸び、返済総額も把握しにくくなります。

リボ払いは、一定額の返済で家計管理がしやすいメリットがある反面、気づかないうちに返済総額が膨らむリスクをともないます。それぞれの違いを理解したうえで、適切な支払方法を選ぶことが重要です。

2. リボ払いの返済方式の種類

リボ払いの主な返済方式

リボ払いの主な返済方式

リボ払いの返済方法にはいくつかの方式が存在します。どの方式が採用されているかは、カード会社や契約内容によって異なります。返済の仕組みを理解しておくことで、返済総額や返済期間をコントロールしやすくなります。

ここでは代表的な3つの返済方式「定額方式」「残高スライド方式」「定率リボルビング方式」について見ていきましょう。

2.1 定額方式

定額方式は、毎月の返済額が一定に設定されている一般的なリボ払いの方式で、元利定額方式と元金定額方式があります。

元金定額方式は、元金部分を毎月一定額返済し、残高に応じて手数料が加わるため月々の返済額が変動します。返済総額が少なく済むメリットがある一方、返済初期の負担が大きい点がデメリットです。

元利定額方式は、元金と手数料を合算した一定額を毎月返済する方式で、返済計画が立てやすいのが利点です。ただし、元金の減りが遅く、総返済額は元金定額方式より多くなりやすい傾向があります。

いずれも、長引けば長引くほど、手数料の負担が大きくなるため、早めの返済を意識しましょう。

2.2 残高スライド方式

残高スライド方式は、利用残高に応じて毎月の返済額が変動する方式です。たとえば、残高が多い月は返済額も高く、残高が減れば返済額も少なくなるという仕組みです。

残高に応じて段階的に返済額が決まるため、柔軟な支払いが可能ですが、返済額が少なくなると返済期間が長期化し、結果的に手数料の総額が増えるリスクもあります。定期的な残高確認が必要です。

2.3 定率リボルビング方式

定率リボルビング方式は、毎月の返済額を「残高の一定割合」で設定する方式です。たとえば残高の5%を毎月返済していく、といった形になります。

残高が減るごとに返済額も減少していきますが、設定する割合を低くしすぎると、返済が長引いて元金がなかなか減らないこともあるため注意が必要です。

3. リボ払いを利用する際の注意点

リボ払いを利用すると、毎月の返済額が変わらない特性から、ショッピングをしているという自覚が薄くなりがちです。その結果、ショッピングを繰り返し、返済総額が増え、返済期間が延びるケースも少なくありません。リボ払いを利用する際には以下の2点を頭に入れておきましょう。

3.1 手数料がかかる

リボ払いの手数料とは、ローンを利用する際の「金利」にあたるもので、多くのクレジットカード会社では実質年率15.0~18.0%程度に設定されています。そして毎月の手数料は「残高×手数料率×その月の暦日数÷365日」で計算され、返済額の設定の仕方によっては、月ごとの返済額のほとんどが手数料にあてられることになってしまいます。さらに返済期間が長くなればなるほど、手数料の負担額も大きくなります。

3.2 限度額以上は使えない

リボ払いには限度額が設けられています。そのため、限度額以上のショッピングには利用できません。追加でショッピングを行い、限度額に達した際も同様です。リボ払いの限度額はクレジットカードの限度額と同じですので、利用するクレジットカードの限度額を把握しておきましょう。限度額が50万円に設定されていたら、50万円以上は利用できません。併せてリボ払いを利用した際の返済方法についてもカード会社のサイトやスマートフォンアプリで確認しておくことをおすすめします。

4. リボ払いの返済がなかなか終わらない理由

リボ払いを利用していると、「いつまでも返済が終わらない」「元金が減っている気がしない」と感じる人も少なくありません。実際にリボ払いはその仕組み上、返済が長引きやすい性質を持っています。

ここでは、その理由を3つの視点から見ていきましょう。

4.1 手数料が高いから

リボ払いの手数料は、一般的に実質年率15.0〜18.0%前後と高く設定されています。返済残高に対して毎月この手数料がかかるため、返済額の多くが手数料にあてられ、元金の減りが遅くなるのです。

返済が長期化すればするほど、手数料が増えて返済総額が膨らみ、ますます完済までの道のりが遠のく悪循環に陥ります。早期に返済を進めるポイントです。

4.2 毎月の返済額を低く設定しすぎているから

リボ払いでは、毎月の返済額を自分である程度設定できる場合がありますが、返済額を低く設定しすぎると、元金がなかなか減りません。たとえば3,000円や5,000円といった少額で返済していると、その大半が手数料にあてられてしまいます。

結果として、返済がいつまでも続き、気づけば返済総額が大幅に増えていたというケースも少なくありません。返済額を増やして、手数料を減らすという意識が重要です。

4.3 利用残高が把握しづらいから

リボ払いは毎月の返済額が一定のため、利用残高の増減が表面上わかりづらくなります。そのため、自分があとどれくらい借りているのかを正確に把握できていないケースが多くあります。

カード会社の利用明細やアプリなどを活用して、こまめに残高を確認することが大切です。残高を「見える化」することで、返済ペースや計画の見直しもしやすくなります。

5. リボ払いを早く返済するコツとは?

リボ払いの返済を早めるには、仕組みを正しく理解したうえで、自分の返済状況に合った対策をとることが重要です。ここでは、負担をなるべく増やさずに返済を早めるための具体的なコツを3つ紹介します。

5.1 毎月の返済額を増額し、返済回数を減らす

毎月の返済額を増額すると、リボ払いの返済を早めることができます。たとえば下記のように、年率15%、返済残高15万円に対して毎月3,000円に設定している返済額を5,000円に上げると、そのぶん返済期間が短くなり手数料負担を軽減可能です。

毎月の返済額 返済総額 手数料額
3,000円 236,802円 86,802円
4,000円 203,632円 53,632円
5,000円 189,154円 39,154円
6,000円 180,956円 30,956円
7,000円 175,674円 25,674円
※ 以下のシミュレーターをもとに作成。定額元利返済(金額指定)で計算。
日本貸金業協会 返済シミュレーションを利用

このように、月々の返済額を少し増やすだけでも、返済総額を数万円単位で減らすことができます。また、現在よりも低い金利のカードローンや「おまとめローン」への借り換えも効果的です。おまとめローンは金利負担の軽減のほか、複数の借り入れを一本化できるため、返済管理がしやすくなるというメリットも期待できます。

「今のままでは返済が苦しい」と感じている方は、借り換えを前向きに検討してみましょう。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借入金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%~14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

5.2 一部を繰上返済する

ボーナスや臨時収入があるときには、繰上返済を行うのもおすすめです。元金を一部でも減らすことができれば、翌月以降の手数料も減少し、完済までの期間を短縮できます。

多くのカード会社では、会員専用サイトやスマートフォンアプリから繰上返済ができる仕組みが用意されています。「少額でも返しておく」という意識を持つだけで、返済の進み具合が変わってくるでしょう。

5.3 一括返済を行う

まとまった資金が確保できた場合、一括返済を行えばそれ以降の手数料は発生しません。

ただし、カード会社によっては一括返済の申込期限や手続方法に制限がある場合もあります。あらかじめ公式サイトで確認するか、サポート窓口に相談するようにしましょう。

6. リボ払いの仕組みを理解して、無理なく計画的に完済を目指そう

リボ払いは、月々の返済額を一定にできるという利便性がある一方で、返済が長期化しやすく、手数料負担が大きくなるというデメリットもあります。

しかし、仕組みを理解し、毎月の返済額や返済計画を見直せば、完済までのスケジュールを効率的に立てることが可能です。

まずは、現在の利用残高・金利・返済額をしっかり「見える化」し、シミュレーションツールなどを活用して完済までの道筋を確認します。そのうえで、下記のような対策を行うことで、計画的な完済を行うことができるでしょう。

  • 返済額の見直し
  • 繰上返済や一括返済の活用
  • おまとめローンなどの借り換え

東京スター銀行のおまとめローンで、返済額がどうなるかをシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借入金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%~14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。
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