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おまとめローンに他社解約は必要?申込時の条件を徹底解説

  • #おまとめローン

掲載日:2023年12月20日

複数社から借り入れがある場合、それをおまとめローンでひとつにまとめることで、これまでよりも低い金利が適用されたり、複雑だった返済管理が楽になったりといったメリットが期待できます。

ただし、おまとめローンを利用する場合、これまで利用していた金融機関のローンの解約が必要になるケースもあります。

そこで今回は、おまとめローンの申し込みにあたり、他社ローンの解約は必要なのか、また必要な場合の解約手続きについても解説します。

この記事は7分で読めます!

1. そもそもおまとめローンとは?

ここでは、おまとめローンの特徴やメリット、デメリットについて解説します。

おまとめローンの特徴

おまとめローンとは、複数社からの借り入れを1本にまとめて返済していくローンです。おまとめローンは、あくまでも返済専用のローンなので、通常のカードローンやフリーローンのように追加で借り入れができないことが多く、もし、追加で借り入れたい場合は、新たにローンを申し込み、審査を受ける必要があります。

おまとめローンのメリット

おまとめローンの一番のメリットは、複数の借り入れを金利の低いおまとめローンにまとめることで、毎月の返済額を減らせるという点です。例えば、「金利年率18%・100万円」、「金利年率15%・50万円」、「金利年率15%・70万円」の3社から借り入れがある場合、「金利年率13%・220万円」のおまとめローンにすることで、毎月の返済額を減らすことができるのです。

また、返済期間を変えることなく、これまでよりも金利が低いローンにまとめた場合、最終的な返済総額も減らすことができます。さらに、おまとめローンで借入先をひとつにすることで、返済する金融機関が1社になり、複数社に返済する煩わしさから解放されるといったメリットもあります。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンは返済専用のローンであるため、カードローンのように追加で借り入れることはできません。もしも追加で借り入れる必要が生じた際には、新たにローンを申し込み、審査を受けなければなりません。

また、おまとめローンの借りられる金額は、審査の結果によって決まります。審査結果によっては、希望した借入金額まで借りられないばかりか、これまでよりも高い金利が適用される可能性もあります。おまとめローンを申し込む際には、希望金額が借りられない、または金利が上がって以前よりも返済総額が高くなってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

2. おまとめローンを契約した場合、他社解約は必要?申込時の条件とは?

おまとめローンを利用する条件は、おまとめローンの商品によって異なります。仮に、申し込もうとしているおまとめローンの条件に、他社のカードローンの解約が明記されている場合、借り入れた金額で他社からの借り入れを返済したあと、さらに解約手続きまで行わなければなりません。

もし、急な支出に備えて既存のカードローン契約を残しておきたいと考えているのであれば、他社解約の条件を設けていないおまとめローン、もしく銀行カードローンを選ぶことをおすすめします。

3. おまとめローンは他社解約をしていないと契約違反になる?

おまとめローンの申込条件に「他社のカードローンの解約」が明記されている場合、必ず解約手続きを行わなければなりません。

解約手続きを行わずに他社カードローンを利用していることがわかった場合、契約違反となり、借入金額の一括返済を迫られる可能性もあります。条件に他社解約が明記されている場合は、必ずご自身で解約手続きを行うようにしてください。

4. おまとめローンを契約する際、他社解約をした方が良い理由

おまとめローンの中には他社解約を条件にしていない商品もあります。とはいえ、おまとめローンを利用する目的は、現在ある借入残高をひとつにまとめて返済することです。他社との契約を解約せずに利用できる状態にしておくと、借り入れを繰り返してしまう可能性があります。

再度借り入れをしてしまうと、また複数社に返済をすることになり、おまとめローンを利用した意味がなくなってしまします。おまとめローンを利用した場合は、申込条件に他社解約があってもなくても解約し、おまとめローンの完済までは新たな借り入れはしないことをおすすめします。

5. おまとめローンの契約から他社解約をするまでの流れ

ここでは、おまとめローンの契約から他社解約をするまでの流れについて解説します。

おまとめローンの審査を受ける

申し込み後、おまとめローンの審査を受けます。審査で必要な書類は金融機関によって異なりますが、一般的には以下のような書類の提出が求められます。

  • ご本人さま確認書類:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど
  • 収入証明書類:源泉徴収票、確定申告書の写し、課税証明書など
  • 現在の借り入れ状況がわかる書類:返済計画表、現在借り入れているローンの契約書など

おまとめローンで他社の借り入れを返済する

本審査を通過し契約手続きが完了すると、審査で決定された金額が振り込まれます。金融機関によっては、申込者ではなく借入先に直接振り込まれることもあります。自分の口座に借入金額が振り込まれる場合には、後に完済した証明となる書類の提出を求められることがありますので、振込票の控えや完済証明書などを必ず保管しておきましょう。

借り入れの返済が完了したら、他社との契約を解約する

これまで利用していたカードローンは、完済後に解約できます。申込条件に他社解約がある場合は、完済後に速やかに解約手続きを行いましょう。申込条件に他社解約がない場合も、借り入れを繰り返さないためにも、解約することをおすすめします。

6. おまとめローン申込後の他社借り入れはできる?

おまとめローンを申し込んだあと、新たな借り入れができるかどうかは返済能力によって異なります。仮に、おまとめローンで既に返済能力を超えた金額を借り入れているなら、新たに借り入れを申し込んだとしても審査に通ることは難しいでしょう。逆におまとめローンで返済が進んでいたり、もともとおまとめローンで借り入れた額が少額だったりした場合には、返済能力があると判断され審査に通る可能性があります。

ただ、上述したようにおまとめローンを利用する目的は返済負担を軽くすることにあります。返済中に追加で借り入れをすると、返済総額が増えて借入先が複数になるなど、返済負担を増やしてしまうことにつながります。おまとめローンの利用後は、追加の借り入れを控えましょう。

7. まとめ

おまとめローンとは、複数社からの借り入れをひとつにまとめる返済専用のローンです。おまとめローンを利用することでそれ以降の利息負担を削減できたり、最終的な返済総額を抑えたりする効果が期待できます。

おまとめローンのなかには、他社解約を条件としているものもあるので、借り入れを完済したあとは速やかに解約手続きを行うようにしましょう。また、他社解約が条件に含まれていなくても、借り入れを繰り返さないためにもできるだけ解約することをおすすめします。

他社解約を行うことにより、おまとめローンの返済中に安易に借り入れることを防ぐことができ、結果的に現在の借り入れの返済に集中できます。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

CFP®認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談のほか、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間300件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

CFP®認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談のほか、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間300件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

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