不動産担保ローンを最短で借りるには?融資を受けるポイントと注意点
- #不動産担保ローン
掲載日:2024年8月19日
不動産担保ローンを利用すれば、カードローンやキャッシングよりも多額のお金を借りられる可能性があります。できるだけ早く多額のお金を借りたい事情に迫られているときは、不動産担保ローンを最短で借りる方法を知っておくとよいでしょう。
ただし、申し込む前に不動産担保ローンのメリットやデメリット、注意点を把握すべきです。
こちらの記事では、不動産担保ローンを最短で借りる方法や融資を受けるポイントなどを解説します。
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1. 不動産担保ローンの基礎知識
不動産担保ローンを利用すれば、保有している不動産を担保にして融資を受けることが可能です。
以下で、不動産担保ローンの基礎知識について解説します。
1.1 不動産担保ローンの仕組み
不動産担保ローンとは、保有している土地や建物などの不動産を担保にして融資を受けられる金融商品です。
担保とは、債務者(お金を借りている人)がお支払いできなくなったときに備えて債権者(お金を貸している人)に差し出すものです。つまり、不動産担保ローンを利用してお支払いができなくなった場合、金融機関は担保である不動産を売却して債務を回収します。
一般的に、不動産担保ローンで融資を受けられる金額は不動産の価値に応じて決まります。不動産担保ローンの融資上限額は、担保不動産の評価額の6割~8割程度になるのが一般的です。
たとえば、担保不動産の評価額が3,000万円の場合、融資上限額は1,800万円~2,400万円程度となります。
なお、金融機関によっては家族や法人名義の不動産を担保提供することが可能です。どのような不動産が担保の対象となるのか、事前に確認しておきましょう。
1.2 不動産担保ローンの主なメリットやデメリット
- 不動産担保ローンのメリット
不動産担保ローンは、無担保のローンよりも適用金利が低い傾向にあります。担保提供することで貸し倒れリスクを軽減し、金融機関は低い金利で融資を実行できるためです。
不動産担保ローンの融資上限額は担保不動産の価値によって変動するため、無担保のローンよりも融資限度額が比較的大きい特徴があります。担保不動産によっては、1億円以上の融資を受けることも可能です。
金融機関によっては、不動産担保ローンの返済期間を最長30年程度に設定しています。月々の返済額を抑えて計画的にお支払いできる点は、不動産担保ローンのメリットです。
- 不動産担保ローンのデメリット
不動産担保ローンは、無担保のローンと比較すると融資までに時間がかかりやすいデメリットがあります。不動産の価値を調査する必要がある点が審査に時間がかかる大きな理由で、即日融資に対応している金融機関が限られる点に留意しましょう。
さらに、融資を受けるにあたって手数料や印紙税など諸費用が必要になります。また、ローンのお支払いが滞った場合は担保提供した不動産を失うリスクがあります。
1.3 不動産担保ローンの審査基準
不動産担保ローンでは、本人の信用能力や担保不動産の価値が審査されます。
- 本人の信用能力
本人の信用能力に関しては、収入金額や他の金融機関からの借入の有無などから、返済能力を評価します。年収の安定性が高く、抱えている債務が少ないほど審査に通過する可能性は高まるでしょう。
また、信用情報機関への照会を通じて、延滞や未払いの履歴など、これまでの信用情報についても確認されます。審査基準は金融機関によって異なりますが、本人の信用情報を多角的に評価し、返済不能に陥るリスクを測るのです。
- 担保不動産の価値
一般的に、不動産の価値は一般経済社会における不動産のあり方及び価格の水準に影響を与える「一般的要因」、地域に属する不動産の価格形成に全般的な影響を与える「地域要因」、不動産に個別性を生じさせ価格を個別的に形成する「個別的要因」で決まります。
具体的には、土地の場合は固定資産税評価額や公示価格をベースに評価し、建物の場合は再調達価格や築年数などを総合的に評価して担保評価額を決定します。
他にも、不動産が所在するエリアの価値や将来性なども加味されるのが一般的です。評価基準は金融機関によって異なるため、複数の金融機関で見積もりを依頼するとよいでしょう。
1.4 不動産担保ローンの審査に時間がかかる理由
不動産担保ローンは、無担保ローンよりも審査に時間がかかります。借り入れる人の返済能力や信用情報だけでなく、担保不動産の価値も細かくチェックするためです。
金融機関にとって、貸し倒れのリスクを軽減するためにも担保不動産の価値は正確に評価する必要があります。書面上での情報だけでなく、実際に物件まで足を運んで不動産の価値を評価する場合もあるため、時間がかかるのです。
不動産担保ローンを活用して早く資金調達したいと考えている方は、早い段階から金融機関に相談するとよいでしょう。あわせて、必要書類の準備に着手することをおすすめします。
2. 最短で不動産担保ローンを融資してもらうためのポイント
不動産担保ローンの審査には時間がかかりやすいとはいえ、できるだけ早く資金調達したいという事情を抱えている方もいるでしょう。
以下で、最短で不動産担保ローンを融資してもらうためのポイントを解説します。
2.1 事前に必要書類を準備する
不動産担保ローンの審査に申し込む際には、以下のようにさまざまな書類を準備する必要があります。
【審査に必要な主な書類】
- ■資金使途に関する書類
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- 借入ローンの資料写し・返済予定表
- 資金の使いみちがわかる資料
- ■収入に関する主な書類
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- 源泉徴収票
- 住民税課税証明書または住民税課税決定通知書
- 法人決算書類一式
- 年金振込通知書・年金証書・源泉徴収票など年金額がわかるもの
- 確定申告書
- 所得納税証明書など
- ■ご本人さま確認書類
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- 運転免許証
- 個人番号カード
- 健康保険証
- 世帯全員分の住民票
- ■納税に関する書類
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- 固定資産税納税証明書
- 住民税納税証明書
- 国民健康保険税(料)納付済証明(国民健康保険に加入している方)
- 管理費等の引落がわかる資料
- ■申し込みに関する書類
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- ローン借入申込書兼同意書
- 個人情報の取扱についての同意書
必要書類をスムーズに提出できれば、金融機関もスムーズに審査を進められます。金融機関によって求められる書類は異なるため、事前に確認しておきましょう。
3. 不動産担保ローンを最短で受ける際の注意点
不動産担保ローンは審査に時間と手間がかかるため、即日融資を受けるのは難しい点が否めません。
そもそも即日融資に対応している金融機関は少ないのですが、中には審査を簡略化して行う金融機関やノンバンクもあります。以下で、最短で融資を受ける際の注意点を解説します。
3.1 担保不動産の評価が低くなる可能性がある
最短で不動産担保ローンの融資を実行している金融機関では、審査を簡略化している可能性があります。詳細な審査を省略している分、担保不動産の評価が低くなる可能性がある点に注意しましょう。
不動産の価値を正確に評価するには時間がかかります。たとえば、土地であれば大きさや形状、間口の広さなどさまざまな要素を評価しなければなりません。
審査期間が短いと正確な評価が難しいため、貸し倒れのリスクを軽減するために、担保不動産の評価が低く設定される可能性があります。
3.2 融資条件を確認する
不動産担保ローンの審査に申し込む際は、その前に融資条件を必ず確認しましょう。長期的にお支払いできるか把握するためにも、融資額や適用金利、借入期間などの条件を確認し返済シミュレーションを行うことが大切です。
できるだけ早く融資を受けたい状況だと、複数の選択肢をじっくり比較検討する余裕がないかもしれません。しかし、きちんと検討しないと相場よりも適用金利が高かったり不動産の担保評価額が低かったり、不利な条件で契約してしまう恐れがあります。
そのため、安易に契約するのではなく、金融機関が示す融資条件が不利なものとなっていないか慎重に確認しましょう。
4. 不動産担保ローンの申し込みから融資までの流れ
不動産担保ローンに申し込みを行い、実際に融資を受けるまでの流れを解説します。
不動産担保ローンの融資を受ける場合、仮審査の申し込みから融資実行まで3週間から1ヵ月程度の日数がかかるのが一般的です。具体的な手続きの流れは以下のとおりです。
Step1. 仮審査のお申し込み
本審査の前に、申込者の本人情報やローンの有無を金融機関に伝えて仮審査を受けます。本人の基本的な情報だけでなく、保有している不動産が担保になるかも仮審査で調べてもらえます。
仮審査は正式に申し込む前の事前相談のような役割を果たしているため、気になることがあれば質問しておきましょう。
Step2. お申込可否のご案内
仮審査の結果を経て、お申込可否を確認します。金融機関によって差がありますが、仮審査の結果が出るまで最短でも4日程度かかるケースが一般的です。
仮審査に通過して正式に申し込める場合は、本審査の案内が同時に行われます。
Step3. 書類ご提出・本審査
本審査に申し込む際には、金融機関から案内を受けた必要書類を提出します。金融機関によっては、窓口だけでなくインターネット上での提出も可能です。
金融機関によって違いはありますが、申し込み書類を提出してから1週間程度で本審査の回答があります。本審査も無事に通過できたら、本審査契約の手続きを行います。
Step4. ご契約手続き
本審査の手続きが完了したら、ご契約手続きを経て指定された口座に融資が実行されます。不動産担保ローンで融資を受けたお金の使途は、金融機関によって異なるため注意しましょう。
例えば、金融機関の中には事業目的の資金としては利用できないケースがあります。また、資金使途によっては書面にて用途を確認する場合もあります。
5. 不動産担保ローンを最短で借りるなら必要書類を準備し、他のローンを返済することが効果的
不動産担保ローンは、無担保ローンよりも多額の融資を受けられるメリットがあります。しかし、本人の返済能力や信用情報だけでなく担保不動産の価値も審査されるため、手続きに時間がかかる点を押さえておきましょう。
不動産担保ローンを最短で借りたい場合は、必要書類を準備したうえで、自分の返済能力をアピールするために他のローンを返済することが効果的です。
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