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ショッピングリボはおまとめローンに借り換え可能?メリットと注意点

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掲載日:2024年11月18日

おまとめローンは、複数の借り入れを一つにまとめるローン商品です。

たとえば、次のような複数の借り入れを一つにまとめることで、毎月の返済額や返済総額を減らせる可能性があります。

複数の借り入れを一つにまとめた例
既存の借り入れ おまとめローン
A社:50万円
(金利:年率18.0%)
D社:140万
(金利:年率14.6%)
B社:50万円
(金利:年率17.0%)
C社:40万円
(金利:年率18.0%)

おまとめローンは、銀行や消費者金融などの金融機関で取り扱っていますが、比較的高い手数料率が設定されているショッピングリボの支払い(リボ払い)をまとめることはできるのでしょうか。

この記事では、ショッピングリボの基礎知識からローンとの違いを踏まえたうえで、ショッピングリボの支払いをおまとめローンに借り換える際の注意点やポイントを解説します。

この記事は8分で読めます!

1. ショッピングリボ(リボ払い)の基礎知識

はじめにショッピングリボの基礎知識について、ローンとの違いを含めて解説します。

1.1 そもそもショッピングリボとは?

ショッピングリボとは、買い物での利用金額や利用件数にかかわらず毎月の返済額を一定にする支払方法です。

「リボ払い」とも呼ばれ、毎月の支払金額を一定にしながら商品やサービスを購入できるため、うまく活用すれば高額な商品でも月々の返済負担を抑えながら購入することが可能です。

ただし、リボ払いでは、元金の返済だけでなく借入金額(利用残高)に応じた手数料が発生するため、利用を繰り返すと支払総額が多くなります。

また、リボ払いは毎月無理のない一定の支払金額に設定できる反面、返済期間が長期化する傾向にあり、その分利息額が増え支払総額が多くなる可能性があります。

そのため、ショッピングリボは、収入に見合った無理のない範囲で計画的に利用することが大切です。

リボ払いは「リボルビング払い」の略でクレジットカードに利用されることが多く、クレジットカード会社によって支払方法には「定額方式」と「残高スライド方式」があります。

次の表は、リボ払いの返済方式の特徴をまとめたものです。

定額方式 元利定額方式 元金と手数料(利息)を含めた支払金額が毎月一定になる支払方法。毎月の支払額が一定のため返済計画が立てやすい。
元金定額方式 返済期間中の元金の支払金額が一定になる支払方法。元金に手数料を上乗せした金額を毎月支払い、借入残高が多い返済当初の返済額は多く、返済が進むにつれ毎月の返済額は減少。
残高スライド方式 あらかじめ支払残高に応じた毎月の返済額を設定し、支払残高に応じて毎月の返済額が変動する支払方法。

1.2 ショッピングリボとローンの違いは?

ショッピングリボ(リボ払い)とカードローンでは、金利の仕組みや利用限度額(利用可能枠)に違いがあります。

ショッピングリボでは、利用残高に対して金利ではなく手数料がかかり、手数料率は年率15~20%と比較的高く設定されていることが一般的です。

これに対し、ローンの金利は年率1~20%と金融業者や借入金額によって幅広く設定されており、借入金額が大きくなるほど金利が低くなるのが一般的です。

また、利用限度額については、通常、カードローンのほうがリボ払いよりも高めに設定されています。実際の利用限度額は、総量規制※1や契約者の属性情報、信用情報※2などを踏まえた審査により決定します。

  • ※1総量規制とは、貸金業者から借りられるお金の総額の上限は、契約者の収入の3分の1を超えてはならないという規制(貸金業法13条の2)
  • ※2信用情報とは、クレジットカードやローン、割賦販売などの契約や支払状況に関する取引事実を登録した個人の情報

2. ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換えできる?

では、ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換えることはできるのでしょうか。

結論からいうと、ショッピングリボをおまとめローンの対象としている金融機関であれば、借り換えは可能です。

手数料が高く、返済がなかなか進まないショッピングリボを複数のクレジットカードで利用していると、完済の見通しが立てづらくなることもあります。

さらに、リボ払いのほかにカードローンなど複数の借り入れがある場合、借り入れを一本化できるおまとめローンへの借り換えは有効な方法といえます。

3. ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換えるメリット

ここではショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換えるメリットについて解説します。

3.1 返済総額を軽減できる可能性がある

複数の借り入れをおまとめローンにまとめることで、返済総額を軽減できる可能性があります。

返済総額は、適用金利が高く、返済期間が長くなるほど増えやすくなります。

おまとめローンの金利は、リボ払いの手数料率と比べて低い商品もあるため、条件によっては返済総額を減らすことも可能です。

おまとめローンに借り換えると、新たな契約条件と返済計画のもと返済していくことになります。その結果、適用金利を下げたり、返済期間を短縮することができれば、返済総額を減らすことにつながります。

3.2 金利を抑えられる可能性がある

おまとめローンに借り換えることで、リボ払いの手数料率より金利を下げられる可能性があります。

リボ払いの手数料率が一般的に年率15~20%程度であるのに対し、金融機関や審査によって変わりますが、おまとめローンは年率10~14%程度、場合によっては10%未満の金利で借りられる場合もあります。

年率とは1年間にかかる利息の割合を示すものです。たとえば年率17.0%で10万円を借りると、1年間で17,000円の利息が発生します。金利が低い金融商品に切り替えることで利息総額を抑えることができます。

3.3 管理がしやすくなる

複数社でリボ払いやカードローンなどを利用している方であれば、おまとめローンに一本化することで支払先や返済日を一つにできるため、返済管理がしやすくなります。

複数のクレジットカード会社でリボ払いを利用している場合、引落日はクレジットカード会社によって異なります。

また、リボ払い以外に他のカードローンなどの借り入れがある場合も、複数の返済日や返済額を管理しなければなりません。

おまとめローンに一本化することで毎月の返済日や返済額が把握しやすくなり、返済忘れのリスクを軽減でき、延滞してしまった場合の遅延損害金(延滞利息)の発生も防ぎやすくなります。

さらに、返済額や返済期間が異なる複数の借り入れを管理する必要がなくなるため、完済までの見通しが立てやすくなる点もメリットといえます。

東京スター銀行のおまとめローンについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

4. ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換える際の注意点

ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換えるメリットがある一方、注意しなければならない点もあります。ここでは3つの注意点について解説します。

4.1 金利が下がらない場合もある

おまとめローンの金利やそれを決める審査基準は、金融機関や消費者金融によって異なります。そのため借り換え先や審査結果によっては、既存の借り入れより金利が下がらないこともあります。

そのため、借り換えを検討する際には、適用金利のほか毎月の返済額や支払総額を確認することが重要です。

金利が下がらない場合でも、新たな返済計画のもとで返済期間が長くなれば、毎月の返済額が下がる場合があります。

多重債務で毎月の返済が厳しい場合などは、金利が下がらなくても毎月の返済額が下がることで継続して返済しやすくなる場合もあります。

4.2 追加の借り入れができない場合がある

おまとめローンに借り換えたあとに新たに資金が必要となっても、追加の借り入れができない場合があります。

おまとめローンはほかの商品と異なり返済に特化した金融商品であり、追加融資には基本的に対応していないためです。

この点カードローンの場合、契約時の利用限度額の範囲であれば追加で借り入れすることも可能で、返済すれば利用可能額が増えます。

おまとめローンの場合では、複数の借り入れを一本化する分借入金額も大きくなりやすく、借入金額の一部を返済しても追加融資を受けられません。
このように、おまとめローンは追加借入ができない返済専用の商品であるため、返済に専念したい方におすすめです。

なお、原則としておまとめローンは総量規制の例外貸付にあたり、おまとめローンとは別に新たに借り入れをすることは可能です。

4.3 返済期間が長くなる可能性がある

おまとめローンに借り換えることで返済期間が長くなることがあります。

おまとめローンへの借り換え時には、毎月の返済負担を考慮しながら新たに返済計画を立てます。その際、商品によっては返済期間が長く設定されており、月々の返済額が下がっても返済期間が長くなることで返済総額が増える可能性がある点には注意が必要です。

そのため借り換えをする際は、返済期間によって返済総額がどのように変わるか、返済シミュレーションなどを活用して確認しておくとよいでしょう。

5. ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換える際のポイント

最後に、ショッピングリボの返済をおまとめローンに借り換える際、チェックすべきポイントについて解説します。

5.1 毎月の返済額が減るか

おまとめローンに借り換える際は、毎月の返済額について確認しましょう。

毎月の返済額を減らせれば月々のやりくりがしやすくなります。適用金利や返済期間、返済方法などの点において、自分にとって一番メリットのある金融機関を選ぶことが大切です。

特に、既存の複数の借り入れの返済が厳しい場合、毎月の返済額を減らせることで返済を継続しやすくなります。

ただし、金利や返済期間によっては返済総額が増える可能性もあるため、毎月の返済額とあわせて返済総額を確認することが必要です。

5.2 金利が下がるか

おまとめローンを利用する際は、現在の借入先より金利(リボ払いの場合は手数料)が下がるかを事前に確認しておくことが大切です。

おまとめローンに借り換えることで返済管理しやすくなるメリットはありますが、借り換えの主な目的は金利を下げて返済負担を軽減することにあります。

金融機関のサイトで金利や申込条件を事前に確認しておくことが必要です。このとき、審査内容によって金利が変わる可能性がある点も踏まえておきましょう。

5.3 おまとめローンの対象か

おまとめローンの借り換え先を検討する際は、リボ払いやほかの既存の借り入れが対象となるかを確認しましょう。

なかには、ショッピングリボやクレジットリボ、あるいは銀行のカードローンを対象としていない商品もあります。

おまとめローンでは複数社の借り入れを一本化します。現在のそれぞれの借り入れをまとめることができるかを、利用条件などで事前に把握しておくことが大切です。

なお、おまとめローンの対象となる借り入れ以外にも、申込条件として、年齢や年収、雇用形態、信用情報などの条件が設けられているため、併せて確認しておくようにしましょう。

6. ショッピングリボの返済を含む複数の借り入れには、おまとめローンを検討しよう

ショッピングリボは、毎月の返済額を一定にすることで高額な商品でも購入しやすくなる金融商品です。

一方でショッピングリボの金利(手数料率)は比較的高く設定されており、毎月の返済額に合わせて返済期間が決まるため、返済総額が増えやすい特徴があります。

そのため、ショッピングリボを含めた複数の借り入れがある場合、より金利水準の低いおまとめローンに借り換えることは有効な方法といえるでしょう。

ただし、おまとめローンにまとめる際には、適用金利のほか、ショッピングリボや既存の借り入れが対象になるか、借り換え後、追加で必要となる資金はないかなどを確認して借り換え先を決める必要があります。

東京スター銀行では、クレジットカードのショッピングリボや銀行系カードローンなどの借り入れを含めて、おまとめローンを利用することができます。融資期間は10年、最大のお借り入れ金額は1,000万円(お申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります)となっており、現在のお借り入れ状況に合わせた借り換えのご提案が可能です。

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