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消費者金融から銀行への借り換えは可能?メリット・デメリットを解説

  • #おまとめローン

掲載日:2025年12月22日

消費者金融から複数の借り入れをしていて、月々の返済負担や高い金利に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。適切に借り換えを行うことで、金利負担を軽減し、返済管理の負担を軽減できる可能性があります。

本記事では、消費者金融からの借り換えの仕組みや注意点、借り換えが向いている人・向かない人の特徴、さらに銀行ローンへの切り替え方法まで詳しく解説します。

この記事は7分で読めます!

1. 消費者金融からの借り換えとは?

消費者金融の「借り換え」とは、現在利用しているローンを、より良い条件のローンに変更することです。借り換えをうまく利用すれば、利息の負担を軽減できる可能性があります。

一方、「おまとめローン」とは、複数の借り入れを1本化して返済を簡略化するローンです。借り換えが「1社から別の1社へ移す」のに対し、おまとめローンは「複数の借り入れを1本化する」という点が異なります。

両者は似ているようで目的や仕組みに違いがあり、それぞれの状況に応じて使い分けることが大切です。

2. 消費者金融の借換先の選択肢は?

消費者金融からの借り換えを検討する際には、いくつかの選択肢があります。主に「より低金利の消費者金融」や「銀行のカードローン」などが候補となります。ここでは、それぞれの特徴やメリット・注意点について見ていきましょう。

2.1 より低金利の消費者金融

現在の借入先よりも金利が低い消費者金融や信販会社に借り換えることで、利息負担の軽減が期待できます。たとえば、大手消費者金融の中には、借換専用ローンや、他社借入のある人を対象にした商品を提供しているケースがあります。

これらを利用することで、金利の引き下げや返済条件の改善が図れる可能性があります。一般的に消費者金融の審査スピードは早いため、手続きのスピード感を重視したい人には有効な選択肢となるでしょう。

ただし、消費者金融同士での借り換えの場合、金利差が小さいケースも多く、劇的な負担軽減にはつながらないことも少なくありません。また、借換先によっては、再度審査を受ける必要がある点にも注意が必要です。

2.2 銀行のカードローン

銀行のカードローンは、一般的に消費者金融や信販会社よりも金利が低い傾向にあります。特に返済期間の長い借り入れや高額の借り入れにおいては、金利差による利息軽減効果が大きくなります。

また、銀行カードローンの中には借り換えを目的とした商品を用意しているものもあり、返済条件の見直しがしやすいことも利点といえます。

一方で、銀行カードローンは、即日融資には対応しておらず、申し込みから融資実行までに数日以上かかることが一般的です。銀行は比較的に審査が厳しく、審査にかかる時間も長くなる傾向があります。

即日融資が難しく、申し込みから融資実行までに数日以上かかることが一般的です。
そのため、「すぐに借り換えたい」というニーズには合わない可能性がありますが、「金利の低さを最優先したい」「時間に余裕がある」という方にはおすすめの選択肢です。

3. 消費者金融からの借り換えをするメリット

消費者金融からほかの金融機関への借り換えには、金利や返済条件の改善など、さまざまなメリットがあります。ここでは、代表的な3つのメリットについて解説します。

3.1 金利を下げて利息負担を軽減できる

消費者金融からの借り換えの最大のメリットは、金利が下がることで、支払う利息総額を抑えられる点です。

たとえば、年率18.0%の金利で借り入れをしていた場合、これを年12.0%のローンに借り換えることができれば、同じ借入金額でも支払う利息が大幅に減少します。特に借入残高が大きい場合や、返済期間が長期にわたる場合は、その効果がより顕著です。

借り換えは「利息を減らす」という観点から、家計の改善にも直結する有効な手段といえるでしょう。

3.2 毎月の返済額を減らせる

金利の引き下げや返済期間の見直しにより、毎月の返済額を抑えることも可能です。 たとえば、借入残高は変わらなくても、より長い返済期間で契約し直すことで、1回あたりの返済額が軽減されます。これにより、日々の生活費にゆとりが生まれ、家計全体のバランスがとりやすくなります。

ただし、返済期間を延ばしすぎると返済総額が増えることもあるため、その点は注意が必要です。

3.3 返済先を1本化することで管理が楽になる

複数の消費者金融から借り入れをしている場合、返済先を1つにまとめることで、返済管理の手間を軽減できます。

たとえば、返済先が複数あって返済日が異なっているとそれぞれの管理が煩雑になり、うっかり支払いを忘れてしまうリスクも高まります。そこで、借り換えによって返済日や金額を1本化することができれば、管理がしやすくなり延滞のリスクも少なくなるでしょう。

また、心理的にも「返済先が1つになった」という安心感が得られ、完済に向けたモチベーションの向上にもつながります。

4. 消費者金融からの借り換えをするデメリット

借り換えには多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。ここでは、借り換えを検討する際に押さえておくべき3つのデメリットについて見ていきましょう。

4.1 審査があり、必ず利用できるわけではない

借り換えを行うには、新たな金融機関の審査を通過する必要があります。これは、単にローンを乗り換えるというだけでなく、新たな借り入れとして扱われるためです。そのため、過去に延滞歴がある、収入が不安定といった場合は、新たな借り入れの審査では、これらの情報も改めて確認されます。

「借り換えれば必ず条件が良くなる」と安易に考えるのではなく、自身の信用状況や収入状況を踏まえて検討することが重要です。

4.2 返済期間を延ばしすぎると返済総額が増える場合がある

毎月の返済負担を減らすために返済期間を延長すると、一時的には家計が楽になります。しかし、そのぶん支払回数が増えることで、最終的な利息負担が大きくなり、返済総額がかえって増えてしまう可能性もあります。

たとえば、5年で完済予定だったローンを10年に延ばすと、月々の返済は減っても、トータルの利息は倍近くになることもあります。

借り換えを行う際には、「毎月の支払額」だけでなく、「返済総額」にも注目して判断することが大切です。

4.3 追加の借入ができない場合がある

借り換えを行う際、一部の商品では追加借入ができない場合があります。

特に「おまとめローン」や「フリーローン」では、一度借り入れを行った後は、増額や追加借入ができないケースが多く、急な出費や資金需要に対応できないというデメリットがあります。

そのため、借り換えをする際は、今後のライフイベントや突発的な出費も見越して、追加借入が不要かどうかを慎重に見極める必要があります。

5. 消費者金融からの借り換えが向いている人・向いていない人

借り換えはすべての人にとって最適な選択とは限りません。自身の状況に応じて、借り換えが効果的かどうかを見極めることが重要です。ここでは、借り換えが向いている人と、向いていない人の特徴について解説します。

5.1 消費者金融からの借り換えが向いている人

以下のような人は、借り換えによるメリットを得やすい傾向があります。

  • 安定した収入がある人:
    定職に就いており、毎月の収入が安定していることは、申込の基本条件となります。借り換え後の返済計画も立てやすくなります。
  • 高金利で借り入れをしている人:
    銀行のカードローンなど、より低金利の商品に借り換えることで、利息の軽減効果が期待できます。
  • 複数の消費者金融から借り入れをしている人:
    返済先を一本化することで管理がしやすくなり、延滞のリスクも低減できます。

これらに当てはまる場合、借り換えによって返済負担の軽減や精神的な安心感を得ることができるでしょう。

5.2 消費者金融からの借り換えが向いていない人

一方で、以下のような人は、借り換えによってかえって不利になる可能性があります。

  • 延滞歴がある人、信用情報に問題がある人:
    過去に返済の延滞や債務整理の履歴がある場合、審査に影響する可能性があります。
  • 収入が不安定な人:
    カードローンの申込では、安定継続した収入があることが一般的な条件となります。また、返済の見通しが立てづらいため、借り換え後に再び返済が困難になるリスクもあります。
  • 借り換えによるメリットが小さい人:
    現行の金利と借り換え後の金利差が小さい場合は、借り換えのための手間のほうが負担になってしまうこともあります。事前にしっかりとシミュレーションを行うことが大切です。

6. 消費者金融からの借り換えの審査でチェックされるポイント

借り換えを成功させるためには、審査に通過することが前提となります。ここでは、借り換えの審査で金融機関が重視する主なチェックポイントについて解説します。

6.1 勤務先・勤続年数・職業・年収などの属性

借り換えの審査では、申込者の収入に関する基本的な情報を確認します。具体的には、勤務先、勤続年数、職業、年収などです。
安定継続した収入があることが、多くの金融機関で申し込みの基本条件となっています。

6.2 返済遅延の記録などの信用情報

金融機関は、信用情報機関を通じて申込者の過去の返済履歴や借入状況を確認します。クレジットカードやローンの支払いの延滞、債務整理などの情報は、信用情報に登録されており、審査の際に確認される項目となります。

日頃からクレジットカードの引き落としや毎月のローンの支払いを遅れずに行い、信用情報を良好に保つことが重要です。

6.3 現在の借入状況

現在、他社からどの程度の借り入れがあるかも重要な審査ポイントになります。借入件数が多い場合や、借入総額が年収の一定割合(年収の3分の1が目安)を超えている場合は、現在、他社からどの程度の借り入れがあるかも重要な確認項目になります。借入件数や借入総額は審査の際に確認されます。

また、総量規制の対象となる消費者金融のローンでは、年収の3分の1を超える借り入れは原則としてできないため、借入総額が多い人は事前に確認しておくことが必要です。

7. 消費者金融からの借り換え効果をシミュレーションしよう

消費者金融からの借り換えは、状況によっては大きなメリットをもたらしますが、その効果は人によって異なります。借り換えを申し込んでも必ず審査に通るとは限らないほか、実際にどの程度負担が軽減できるのかを把握するには、事前にシミュレーションを行うことが重要です。

たとえば、金利や返済期間、借入残高が同じでも、毎月の返済額や返済総額に大きな差が出る場合があります。また、金利が下がっても返済期間が長くなると、結果的に返済総額が増えてしまうこともあるため注意が必要です。

消費者金融からの借り換えを検討している人は、まずは金融機関のシミュレーションを活用し、将来的な返済計画をしっかり立てましょう。たとえば、東京スター銀行のおまとめローンには、以下のような特徴があります。

  • インターネットで申込から契約まで完結可能
  • 来店不要でスマホ・WEBから簡単3分でお申し込み
  • シミュレーションツールで毎月の返済額や総返済額の目安を事前に確認可能

シミュレーションはこちらから利用できます。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借入金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%~14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。
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