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借金借り換えのメリット&注意点!損をしない借換先の選び方も解説

  • #カードローン
  • #借り換え

掲載日:2023年9月25日

借金を借り換えると、利息負担の削減ができ、最終的な返済額を減らせる場合があることをご存じですか?この記事では、お金の専門資格FPを持つ筆者が、借金の借換方法を解説するとともに、借金借り換えのメリット・デメリットや借金を借り換える際の注意点について、わかりやすく解説していきます。

この記事は7分で読めます!

1. 借金の借り換えとは?おまとめローンとの違いは?

借金の借り換えとは、今ある借金を今よりも低い金利のものに借り換えることです。

1-1. 借金の借り換えとは? いまある借り入れを別の借り入れに借り換えること

借金の借り換えとは、高い金利で借り入れている現在の借り入れを、低い金利のところから新たに借り入れたお金で返済し、それ以降は低い金利のところに返済することです。

1-2. どんな人が利用すべき?

借金の返済が家計を圧迫して困っている人におすすめです。利用することで、利息負担を抑え、毎月の返済額を下げられる可能性があります。

1-3. おまとめローンとの違いは?

おまとめローンとは、複数社から借り入れがある場合に借入先をひとつにまとめる方法です。借入先をひとつにまとめることで金利を下げる効果が期待できるほか、返済の管理が楽になるといったメリットがあります。借金の借り換えの選択肢のひとつで、仮に現在複数社からの借り入れがあり、返済管理を楽にしたいと考えているなら、おまとめローンを検討してみましょう。借入状況によっては、最終的な適用金利がこれまでよりも下がる可能性があります。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

2. 借金の借り換えのメリット

借金を借り換えることで、以下のメリットを享受できます。

2-1. 利息を減らせる

これまでより低い金利が適用されるローンに借り換えることで、今返済している借金の利息を減らすことができ、返済総額の削減につながる可能性があります。

2-2. 使い勝手のよいローンに変更できる

現在の借入先よりも提携している金融機関やATMが多いローンに借り換えることで、月々の返済がしやすくなるなど、利便性が高まることがあります。また、給与振込で利用している金融機関に借り換えることで、適用金利の優遇が受けられ、返済総額を減らせることも。借り換えをすることで、より使い勝手や条件の良いローンに変更することができます。

2-3. 月々の返済額を減らしたり、返済総額を減らしたりできる

借金を借り換えることで、適用される金利が下がり、月々の返済額や返済総額を減らせる可能性があります。

3. 借金を借り換える際の注意点

借金を借り換える際には、以下に注意しておきましょう。

3-1. 新たに審査を受けなければならない

借り換え先の金融機関で新たに審査を受けなければなりません。場合によっては、審査に通らない可能性もあります。

3-2. 利用するサービスによっては、返済総額が増える可能性がある

借り換えるローンによっては、返済期間をこれまでよりも長くすることもできます。ただし、返済期間を長くすると、その分利息の支払いが増え、結果的に返済総額が増える可能性があります。

3-3. 希望額が借りられないことも

消費者金融などでは、貸金業法によって定められている総量規制が適用されるため、年収の3分の1以上の借り入れはできません。そのため、希望額が借りられないこともあります。

3-4. 返済遅延・多額の借り入れがあると住宅ローンの審査に影響をおよぼす可能性がある

住宅ローンの審査においても、信用情報機関への照会を行うため、これまでのカードローンの利用状況が審査に影響をおよぼす可能性があります。たとえば、延滞を繰り返しているといった場合、住宅ローンの審査に悪影響を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。

4. 借金の借換先は?3つのローン

借金の借換先としては、以下の3つのローンがあります。

4-1. 銀行のカードローン・フリーローン・おまとめローン

銀行のカードローンやフリーローン、おまとめローンは、メガバンクまたは地方銀行などの金融機関が提供しているローンサービスです。無担保でお金が借りることができ、消費者金融よりも金利が低い特徴があります。ただ、審査に時間がかかる点がデメリットです。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

4-2. ろうきんのカードローン・フリーローン

労働組合や生協の組合員の相互補助を目的とする福祉金融機関「ろうきん」が提供しているカードローンやフリーローンです。消費者金融や銀行のカードローンにくらべると金利が低い点が特徴で、組合員だと金利の優遇が受けられます。

4-3. 消費者金融のカードローン

個人向け融資を行う消費者金融が提供しているローンサービスです。銀行のカードローン・フリーローンやろうきんのカードローン・フリーローンにくらべると金利が高く設定されていますが、審査のスピードが早く、即日融資も可能となっているところが多くみられます。

借金の借り換え先やカードローンの種類に関してはこちらの記事でも解説しています。より詳しく知りたいという方はぜひ確認してみてください。

関連記事:カードローンの借り換えとは?メリット・デメリットや審査、選び方のポイントを解説!

5. 借金の借り換え先を選ぶポイント

借換先の金融機関や借り換えるローン商品を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

5-1. 必ず事前にシミュレーションを行う

借り換えることで、どれだけの利息削減効果があるのかを必ずシミュレーションし、できれば複数の金融機関で比較するようにしてください。

5-2. 繰上返済を活用する

繰上返済とは、毎月の返済以外でまとまった金額の返済を行うことです。繰上返済の金額はすべて元本の返済にあてられますので、効果的に借入残高を減らすことができます。

5-3. 借り換えた際の金利や返済総額を確認する

借り換えた結果、借り換える前よりも金利が高くなり、最終的な返済総額が増える可能性があります。そのような事態を招かないよう、事前に金利の情報や返済総額がいくらになるかを確認し、シミュレーションを行って、借り換えのメリットを確実に得られるように準備しておきましょう。

6. まとめ

借金を借り換えると、利息負担が減り、最終的な返済総額が減るといったメリットがあります。ただし、借り換えにあたっては審査を受けなければならず、転職したばかりで安定した収入が得られていないなど、属性によっては審査に通らない可能性もあります。借り換えるローン選びを間違えると、さらに返済額が増えてしまうケースもありますので注意しておきましょう。

そして、借金を借り換える際には複数の金融機関を候補に挙げ、事前にどのくらいの返済総額の削減効果があるのかについてシミュレーションを行ったうえで、最終的に利用するローンを選んでください。その際には、借換先のローン商品のサービス内容についても理解しておくことが大切です。なお、複数社からの借り入れがあるなら、おまとめローンの利用も検討してみてください。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

以上

CFP®認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談のほか、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間300件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

CFP®認定者/一級ファイナンシャルプランニング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談のほか、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間300件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

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