外貨預金を選ぶポイントは
金利だけじゃない!しっかり選んで賢く運用しよう!
- #資産運用
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掲載日:2020年2月7日

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1. 外貨預金を選ぶポイントはどこにある?
日本国内の預金に適用される金利は極めてゼロに近い状態にとどまったままですが、世界にはもっと高い金利水準となっている国々があります。外貨預金の金利はその通貨を発行する国の金利水準に基づいて設定されるため、その点に魅力を感じて運用を考える人もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、単に「金利○%」と提示されている数字だけを見て選ぶと、自分が頭で思い描いた通りの結果が得られない可能性も考えられます。例えば「3ヵ月もの定期預金で年利3%(税引前参考金利)を適用」と書かれていたら、どの程度の利息が得られるのでしょうか?
仮に10万円を預けたとすれば、「10万円×3%=3,000円」の利息がつくと考えるかもしれません(税金等は考慮していません)。しかしながら、「年利」と書かれているので、利息が3,000円となるのはあくまで1年間預けた場合です。
「3ヵ月もの定期預金で年利3%(税引前参考金利)を適用」という条件なら、「10万円×3%×12分の3=750円」がおおよそ得られる利息となります(計算は概算、税金等は考慮していません)。このように、金利に注目して外貨預金での運用を考える場合も、単純に表示された数字だけを見比べるのは要注意なのです。
2. 外貨預金の金利を見る際に重要な「金利」の意外な落とし穴

もちろん、金利が高いことは重要な判断材料ですが、他にも意外な落とし穴が潜んでいます。今度は、年利3.1%(単利。税引前参考金利)と年利3%(半年複利。税引前参考金利)の5年もの定期預金のどちらを選ぶのが有利なのかについて考えてみましょう。
どちらも10万円を運用した場合、まず年利3.1%の定期預金は「単利」という条件なので、10万円の元本に対して所定の利率(3.1%)に相当する利息が毎年得られます。したがって、5年目には「3,100円×5=1万5,500円」の利息がついている計算となります(計算は概算、税金等は考慮していません)。
これに対し、3%の定期預金は「半年複利」で、半年ごとに利息が元本に加えられて、ともに再運用されていく仕組みになっています。このため、1年間につく利息は年を経るごとに増えていき、5年目には1万6,054円となります。
税引後の金額で比較してみても、3.1%(単利)の定期預金の受取利息総額が1万2,350円であるのに対し、3%(半年複利)のほうは1万2,792円となります。このように、単利よりも複利のほうが有利に増えていき、金利水準が高いほどその効果が大きくなっていきます。そして、先述の例のように見た目の金利が若干低くても、単利を逆転する利息が得られるケースも出てくるわけです。
また、預金によっては預入期間中であっても、金利情勢の変化に応じて適用する数値を見直すタイプのものも存在します。そういったルールは必ず明記されているので、細かい注意書きもきちんと目を通しておきましょう。
3. 金利だけじゃなく「手数料」もあわせて考えよう
見かけの金利と実際に得られる利益に違いをもたらす要因は他にも存在しています。外貨預金の場合、軽視できない影響を及ぼしがちなのが為替手数料です。
外貨預金は日本円を外貨に換えて運用しますが、円から外貨、外貨から円、それぞれの両替の度に為替手数料を負担するのが一般的です。
為替手数料は、金融機関によって金額が異なることはもちろん、同じ金融機関であっても通貨や商品、さらに預入時・引出時によっても金額が異なる場合があるので注意しましょう。
例えば、米ドル建ての定期預金を運用する場合、1米ドルあたりの為替手数料が預入時・引出時どちらも1円で設定されているものと、50銭で設定されているものとでは、両替時に発生する為替手数料の総額に差が出てしまうことは想像に容易いでしょう。外貨預金の商品を選ぶ際、予算や希望の運用期間、利率にあわせて、手数料を勘案しなければ、最終的な手取りの運用益にギャップが生じてしまう可能性に注意しましょう。
4. 自身の運用スタイルに合う商品を選ぶことがなにより重要
ここまで述べてきたように、外貨預金選びで重要な判断材料となってくるのは実質的な金利ですが、あわせて他にも目を向けておいたほうがいいこともあります。単純に金利にばかり照準を合わせていくと、例えば南アフリカが発行するランドなどが視野に入ってくることでしょう。
ただ、南アフリカはいわゆる新興国に該当し、先進国ものと比べれば、同国通貨・ランドは為替レートの変動が相対的に激しい通貨と言えるでしょう。裏返せば、それは為替差益をねらう機会が相対的に多いことも意味していますが、逆に為替差損を被るリスクも高まることにもなるでしょう。
多くの人は利息を求める一方で、為替差益が発生するリスクはできるだけ抑えたいと思うでしょう。しかし実際にはどちらに比重を置きたいのかを自己分析することが求められてきます。結局は自分自身が外貨預金で何を最も重視しているのかが決め手となってくるわけです。
5. 判断材料は、実質金利、
為替相場の推移、個々のニーズ
以上見てきたように、日本とは異なる金利水準に目をつけて外貨預金で資産を運用する以上、より多くの利息を求めるのは当然の思考です。しかしながら、外貨預金は、表示されている金利だけでは分からない色々なポイントがありますし、為替手数料を考慮する必要も出てきます。
加えて、「金利は高いのに越したことがないものの、為替変動であまり大きな損を出したくない」と望む人もいることでしょう。外貨預金を選ぶ際には自分自身が求めていることを列挙したうえでそれぞれに優先順位を記し、真のニーズに最もマッチしているものを絞り込んでいくのが理想形だと言えそうです。
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