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お盆玉とは?相場や意味について解説

  • #時事

掲載日:2025年8月8日

お盆の時期になると、孫や親戚の子どもたちに「お盆玉」をあげたほうがいいのかな?などと悩む方も多いのではないでしょうか。
最近よく聞くようになった「お盆玉」ですが、まだまだ「お盆玉」についてよく知らない人も多く、家庭によって考え方もさまざまです。

この記事では、お盆玉の語源や子どもの年齢に応じた相場の目安、実際にあげている人の割合などを分かりやすく解説します。

「お盆玉ってなに?」という方も、「聞いたことあるけれど、あげるか迷っている…」という方も、この記事をご参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事は4分で読めます!

1. お盆玉ってなに?

「お盆玉」とは、お正月にあげる「お年玉」のお盆版のことです。
お年玉はお正月に子どもたちへ渡すお金ですが、お盆玉はその名の通り、お盆の時期に渡すもので、親戚や孫が帰省するタイミングで、ちょっとしたお小遣いを渡すという習慣です。

2010年に祝儀袋などのメーカーである株式会社マルアイがお正月のお年玉にちなんで「お盆玉」と名付け、「お盆玉袋」を販売し始めたことで、「お盆玉」という言葉が徐々に広まるようになりました。今ではコンビニや百貨店などでもお盆玉用のポチ袋を購入することが可能です。

  • 「お盆玉」は株式会社マルアイの商標登録です。

2. お盆玉をあげる人の割合は?相場は?

お盆玉はまだまだ馴染みの薄い習慣であり、実際にあげる人はどのくらいいるのか、また、いくらくらい渡せばいいのか迷う方も多いことでしょう。ここでは、お盆玉をあげる人の割合や子どもの年齢によるお年玉の相場について見ていきましょう。

2.1 お盆玉をあげる人の割合

「本当にみんなお盆玉をあげているの?」という疑問を持つ方も多いと思います。
株式会社マルアイが行った『2025年お盆玉に関する実態調査』によると、お盆玉を知っている人の割合は26.8%です。そのうち今年の夏にお盆玉をあげる人の割合は31.6%、年代別では20代・30代が多いという結果になっています。

2.2 お盆玉の相場

一般的に子どもに渡すお盆玉の金額の相場は、子どもの年齢によって変わります。子どもの年齢によるお盆玉の相場の目安は以下の通りです。

【年齢別お盆玉の相場の目安】
年齢別お盆玉の相場の目安
子どもの年齢 相場の目安
未就学児(~6歳) 500円~1,000円
小学生(低学年) 1,000円~2,000円
小学生(高学年) 2,000円~3,000円
中学生 3,000円~5,000円
高校生 5,000円~10,000円

お年玉よりは比較的少なめで渡す場合が多い傾向にあります。ただし、上記の相場は参考程度として、子どもとの関係性によって調整するのが良いでしょう。

3. お盆玉のメリット・デメリット

そもそも「お盆玉って渡すべきなの?」と悩む方も多いと思います。ここでは、判断のヒントとなるお盆玉のメリット・デメリットをいくつかご紹介します。

3.1 お盆玉のメリット

  • 家族とのコミュニケーションが深まる
    お盆玉と一緒に気持ちを送ることで、親戚間のコミュニケーションが深まるきっかけとなります。
  • 子どもたちが喜ぶ
    ちょっとしたプレゼントやお小遣いで子どもたちの笑顔が見られるのはお盆玉の魅力と言えます。
  • お年玉の代わりになる
    仕事や距離の都合で正月に会えず、お盆のタイミングでお小遣いを渡すケースもあり、お年玉の代わりにするという考え方もあります。

3.2 お盆玉のデメリット

  • 金銭的な負担になる
    孫が複数いる場合など、親戚が多いと金銭的な負担になることがあります。
  • 家庭によって考え方に差がある
    「あげる・あげない」が家庭ごとに違うため、親同士の考えのすり合わせが必要な場合があります。勝手にあげてしまうとトラブルにもなりかねないので注意が必要です。

4. 現金以外のお盆玉アイデアをご紹介

現金をあげるのは抵抗がある、という場合には、現金ではなく、ちょっとしたプレゼントを渡すという方法もあります。この場合金額にこだわらず、「夏のご挨拶」として気軽に考えるのがポイントです。

  • 図書カード・商品券
    「ちょっとしたものを買える」安心感があり、使い道を子どもに選ばせることができます。
    書店やコンビニなどで使えるものが人気です。
  • お菓子やおもちゃ
    小さな子には、駄菓子セットや、おもちゃをプレゼントするのも良いでしょう。
    ラッピングして「お盆玉袋」風にすると、特別感も出ます。
  • 文房具
    えんぴつや消しゴム等、学校で使えるものはいかがでしょうか。
    実用的なものを選ぶことで、もらう側の親も受け取りやすいのがポイントです。

5. お盆玉の渡し方とマナー

お盆玉を渡す際のマナーや工夫で、より気持ちが伝わります。
最近では「お盆玉袋」として、夏らしいデザインのポチ袋が販売されています。
袋に入れて渡すことで、より丁寧な印象になりますし、子どもの好きなキャラクターのポチ袋にすれば子どもたちもワクワク感が増すでしょう。

渡すタイミングに正解はありませんが、帰省初日や帰省最終日の挨拶のタイミングや食事の後など、落ち着いた場面を選ぶのが良いでしょう。

6. まとめ

お盆玉は、あくまで「気持ちを伝える手段」です。金額や形式にとらわれすぎず、無理のない範囲で楽しむことが大切です。
もし迷っているなら、「渡すことで喜んでもらえるか」「自分が気持ちよく渡せるか」を基準に考えてみてください。現金でなくても、ちょっとしたプレゼントでも良いでしょう。
また家庭によって考え方はさまざまですので、渡す前に相談してみてはいかがでしょうか。

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