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定期預金とは?メリット・デメリットや種類ごとの特徴を徹底解説!

  • #定期預金

掲載日:2022年8月15日
最終更新日:2024年2月1日

「定期預金」と聞いて、みなさんはどのようなイメージがあるでしょうか。日本は高度成長期やバブル期では金利水準が高かったため、定期預金をするだけでお金が増えるという状況でした。しかし、バブル崩壊以降は長らく超低金利が続いており、預金でお金を増やすのは難しいのが実際のところです。

それでは定期預金にはもうメリットがないのかというと、そんなことはありません。当記事では、定期預金の基本やメリットとデメリットを解説し、さらに円定期預金よりも高い利回り(※)が期待できる運用方法についてもご紹介します。

  • 当記事でご紹介する商品には受取額が当初預入額よりも下回り、元本割れが生じるリスクがある商品もございます。商品説明書をご確認のうえ、余裕資金でお預け入れください。
  • 一部商品には中途解約ができないなど、制限がある場合がございます。詳しくは各商品の商品説明書およびご注意事項をご確認ください。

この記事は14分で読めます!

1. 定期預金とはどんな商品?

そもそも定期預金とは、どんな商品なのでしょうか。一般社団法人全国銀行協会では、定期預金を「はじめに預け入れ期間を決めて利用する預金。満期日まで基本的に引き出せないが、普通預金に比べて収益性の高い預金」と定義しています。

条件などによって一概にいえない部分はありますが、一般的に定期預金は普通預金よりも自由に引き出せない分、金利が高く設定されています。すぐに使う予定のないお金を安全に保管し、増やすための方法として位置づけられています。

1-1. 外貨定期預金

現在の日本では超低金利が続いていますが、世界に目を向けると日本よりも金利の高い国があります。外貨定期預金はそういった金利の高い国の通貨で預金をすることにより、高い利回りを得られる商品です。

預金なので元本保証がありそう、と思ってしまいますが、外貨預金には元本保証はなく、また預金保険の対象でもありません。為替の変動により、日本円に戻した時に元本割れになるリスクがあります。逆に円安になると金利に加えて為替差益も得ることができます。

1-2. 仕組み預金

預金者が預けたお金を、金融機関がデリバティブ(※)で運用するため、高い利回りが期待できる預金商品です。運用期間や最低預入金額、解約に制限があること、万が一中途解約した場合には元本割れが生じるリスク等があるなど、円定期預金ほどの自由度はありません。また、外貨建ての仕組み預金の場合は為替差損によって元本割れになってしまうリスクもあります。

  • デリバティブとは、株式・外国為替・債券・金利などの金融商品に投資する際、それらのリスクを低下させたり、リスクを取って大きな収益を狙ったりする手法のこと。「金融派生商品」とも呼ばれます。

2. 円定期預金の4つのメリット

定期預金には主に4つのメリットがあります。預け入れることにより、どんな利益を得られるのか見てみましょう。なお、ここでいう定期預金は、円定期預金を対象とします。

2-1. 一般的に普通預金よりも好条件の金利設定となっている

銀行のサービスや各商品の条件などによって一概にいえない部分はありますが、一般的に定期預金は普通預金より高い金利が設定される傾向にあります。お金を増やす手段として円定期預金が長らく親しまれてきたのは、「金利が良い」という一般的な認識があるからでしょう。

2-2. 元本保証である

さまざまな運用商品がある中で、円定期預金は数少ない元本保証型の商品です。そのため、今すぐ必要ではないものの、確実に増やしたいお金の運用方法に適しています。

2-3. 期間を定めて運用できる

円定期預金には1週間、6ヵ月、1年、5年などいくつかの期間が設定されており、預金者はそれらから自由に選ぶことができます。自分の資金状況と将来に必要な額にあわせて、柔軟に期間を選ぶことができるのは円定期預金の魅力のひとつです。

2-4. 貯蓄が苦手な人でも取り組みやすい

貯蓄が苦手な人の中には「お金があると使ってしまう」という方も多いでしょう。苦手な場合には先取り貯蓄といって、給料など定期収入が入ったら貯蓄分を先に預けてしまう方法が有効だとされています。預け先としては、キャッシュカードやアプリなどで簡単に引き出せず、かつ毎月決まった金額を積み立てられる積立定期預金が適しています。なかなか自分で普通預金口座に積み立てられないという人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

3. 円定期預金3つのデメリット

メリットがある反面、当然デメリットもあります。円定期預金を始めるにあたり、許容できるかどうか確認してみてください。

3-1. 投資商品と比べて運用効率が低い可能性がある

投資信託や株式投資など、元本保証のないリスク商品と比べると、元本が保証されている円定期預金は比較的利回りが低い傾向にあります。円定期預金は大きな運用益を狙うには不向きな商品です。

3-2. 期間中は解約しないと引き出せない

運用期間を自由に決められるメリットがある一方で、最初に決めた運用期間内は原則的に自由にお金を引き出すことができなくなります。定期預金は途中で引き出すこともできますが、その場合は満期に適応される予定の金利が適応されず、当初よりも低い金利が適応されてしまうので注意しましょう。

3-3. 1,000万円以上で預け入れの場合はリスク管理が必要

円普通預金や円定期預金などには、預金保険機構による預金保護があります。これは万が一、金融機関が破綻したとしても、元本1,000万円とその利息分を上限に保護される仕組みです。上限が1,000万円なので、万が一の事態が現実になった際に1,000万円を超える部分は保護されません。このリスクへの対策としては、複数の銀行に分けて全額が預金保護を受けられるようにするなどの方法が有効です。

4. 定期預金の種類

定期預金には、主に以下のような種類があります。それぞれ特徴が異なるため、自身の目的にあった定期預金を選択しましょう。

4-1. 定期預金

一般的に「定期預金」と呼ばれている円定期預金のことです。1ヵ月や1年、3年などあらかじめ決められた期間から自由に選ぶことができます。

4-2. スーパー定期預金

主にメガバンクや地方銀行、ネット銀行などで利用可能な定期預金で、満期期間が設定されている商品です。まとまった資金を一括で預ける前提ですが、満期まで引き出すことができません。

4-3. 積立定期預金

毎月一定の金額を普通預金口座から引き落とし、それを自動的に積み立てる商品です。毎月定期的に貯蓄ができ、一定期間は手を付けないお金として取っておきたい場合などに活用できます。

4-4. 期日指定定期預金

預金を預け入れてから満期日を指定し、その満期日以降に引き出しが可能になる定期預金です。預入後は1年間据置期間があるので、1年以上後に満期日もしくは引出日を指定することが前提となります。

4-5. 大口定期預金

最低預入金額が決められていて、解約に制限がある定期預金です。例えば、500万円以上、1000万円以上といったように、一定以上の金額を預け入れる必要があります。最低預入金額は銀行ごとに決められており、まとまった資金を効率よく運用したい場合に向いています。

5. 固定金利と変動金利の違いとは?

定期預金の金利には固定金利と変動金利の2種類があります。固定金利定期預金とは預け入れから満期まで金利が固定されている定期預金です。預け入れ中に市場金利が変動しても、基本的に預け入れ時の金利から変動しません。
変動金利定期預金とは文字通り金利が変動する定期預金です。預け入れ時には満期日までの利率は確定せず、市場金利の変動にともない金利が変動します。

固定金利と変動金利のどちらを選べば良いのか悩む人もいるでしょう。市場金利の動向によって、どちらが良いかは変わってきます。
市場金利が上昇傾向なら、それにともない金利が上昇する変動金利定期預金の方が、利息が増えるためお得です。市場金利が低下傾向にあるなら、少しでも高い金利をキープできる固定金利定期預金の方が良いでしょう。

ただし、変動金利定期預金は市場金利が上昇したときは利息が増えるメリットがありますが、反対に市場金利が下がったときは利息も減少してしまうデメリットがあります。
預入期間が長期になる場合は、金利変動リスクを減らすために、固定金利定期預金も検討した方が良いと思われます。

6. 定期預金を預ける銀行の選び方は?

定期預金といっても、どこの銀行に預ければ良いのか悩む人もいるでしょう。ここでは、金融機関を選ぶ際に注目するべきポイントを解説していきます。

6-1. 預金金利が高いか

定期預金をする場合、少しでも利息を増やすためにも、預金金利が高い金融機関を選んだ方が良いでしょう。
各金融機関のホームページに金利に関する情報が掲載されていますので確認をしてみてください。

6-2. 預金保険制度の対象か

定期預金は、原則中途解約はできないですが、預金保険制度に加盟している金融機関を選ぶことで、預金先の金融機関の破綻が生じた場合でもリスクを減らすことができます。

預金保険制度とは、同制度に加盟する金融機関が預金保険料を支払い、金融機関が破綻した場合に一定額の預金等を保護するための保険制度です。預金保険の対象になっていない金融機関で定期預金を預け入れした場合、万が一、金融機関が破綻してしまうと預け入れたお金が戻ってこない可能性が高いので、注意しましょう。預金保険の対象金融機関は預金保険機構のホームページから確認できます。

また、外貨預金などは預金保険制度の対象外となります。預金保険制度の対象となる預金等についても、同ホームページから確認できます。

6-3. キャンペーンやサービスが充実しているか

金融機関ごとにキャンペーンが行われている場合があります。

よくあるのが定期預金の金利を上乗せするキャンペーンで、期間中に定期預金に申し込むと通常よりも高い金利で運用できるというものです。中には、ギフトや宝くじがついている定期預金もあり、さまざまなキャンペーンを用意している金融機関もあります。

キャンペーンやサービスなどの充実度も、定期預金を選ぶ際の重要な要素の一つです。東京スター銀行でもさまざまなキャンペーンを実施しています。

7. 円定期預金とよく比較される貯蓄方法

定期預金以外に、安全性の確保はしたいものの、もう少し利回りが良い運用商品を知りたいという人もいるでしょう。そこで定期預金以外のおすすめ貯蓄方法として、仕組み預金と外貨預金、投信積立の3つを紹介します。

7-1. 仕組み預金を活用する

仕組み預金は、前述の通り金融機関が預金をデリバティブで運用する商品で、円定期預金よりも高い利回りが期待できます。その一方で、中途解約ができないなどの制限や、元本割れのリスクもあります。余裕資金があり、リスクを取ってでも積極的にリターンを狙いたい方に適しています。

7-2. 外貨預金を活用する

外貨預金は、日本よりも金利の高い国の通貨で預金することにより、高い利回りを狙う商品です。円普通預金や円定期預金と比べて高い金利が期待できますが、為替レートの変動によって日本円に戻した時に元本割れになるリスクがあります。預金時よりも一定額円安になり、利益が手数料分も上回るタイミングを狙うと、為替差損を回避してなおかつ為替差益も狙うことができます。海外の比較的高い金利と為替差益を狙いたいという方に適しています。

7-3. 預金以外の投資商品

投信積立
投信とは投資信託のことで、顧客から預かったお金をプロのファンドマネージャーが運用し、その利益を分配する商品です。投信積立は、定期的に一定額ずつ投資信託を購入し積み立てていく商品のことで、価格変動のリスクを平均化しつつ長期的な資産形成を目指すことができます。ただし、投資商品になるので、価格変動による元本割れリスクがあります。
つみたて投資枠
つみたて投資枠は、投資で得られた利益を非課税にできる制度です。
この制度をうまく利用することで、本来は税金として納めるお金を、将来のための資産として積み増すことができます。

8. 定期預金を始めるなら、東京スター銀行がおすすめ!

定期預金は普通預金よりも金利が高めに設定されており、預金保険制度の対象なら一定額まで保証されるため、比較的リスクの低い運用が可能な金融商品です。学費や住宅購入資金などの目的があって、確実に増やしていきたい場合に最適です。

東京スター銀行はさまざまな種類の定期預金を取り揃えており、目的やライフスタイルに合わせた運用が可能です。

例えば、「スターワン円定期預金プラス」はスタンダードでありながらも好金利です。「相続資金専用 スターワン円定期預金」は相続した人専用で、相続資金の運用ができます。また、「スターワン1週間円預金」は預け入れ期間が1週間という短い期間なので、定期預金初心者でも運用しやすい商品です。

ユーザーに最適な商品を選択できる点が、東京スター銀行で定期預金をする大きなメリットです。東京スター銀行の定期預金についてもっと詳しく知りたい方はこちら

9. 東京スター銀行おすすめの定期預金

東京スター銀行でおすすめの定期預金をいくつか紹介します。下記は預金保険の対象なので、万が一東京スター銀行が破綻しても、1,000万円までの預金と保険事故発生日までの利息は保証されます。預金保険に関する詳細は、こちらをご確認ください。

① インターネット限定 新規口座開設プラン スターワン円定期預金

東京スター銀行では、新規のお客さま限定で、インターネットから申し込める好金利な円定期預金をご用意しています。新規のお客さま限定の、特別な商品となっています。

ポイント1. 何度でもお預け入れ可能(ご利用可能期間中に限る)
最低預入金額を満たせば、ご利用可能期間中のお申込回数に制限なく、何度でも預け入れが可能です。
ポイント2. 50万円から預け入れが可能
50万円からお気軽に定期預金をはじめることが可能なため、定期預金に初めて取り組む方にもおすすめです。

② スターワン円定期預金プラス

インターネット以外に、店頭やテレホンバンクから申し込みができる円定期預金です。スタンダードな円定期預金でありながら、好金利で運用できる点が魅力です。

ポイント1. 好金利で預け入れ

普通預金よりも好金利で運用可能です。店頭・テレホンバンクなら預け入れ期間1年の年利は0.20%(税引後0.159%)、預け入れ期間3年だと年利0.40%(税引後0.318%)、預け入れ期間5年だと年利0.45%(税引後0.358%)で運用できます。

一方のインターネットからだと、預け入れ期間6ヵ月の年利0.05%(税引後0.039%)、預け入れ期間1年は年利0.20%(税引後0.159%)、預け入れ期間3年だと年利0.40%(税引後0.318%)になります。年利が高いインターネットの方がお得です。(2024年2月1日現在)

ポイント2. インターネットでは50万円から預け入れ
インターネットから申し込む場合は最低預入金額50万円以上1円単位です。一方で、店頭やテレホンバンクで申し込む場合の最低預入金額は300万円以上1円単位になります。
50万円から運用可能なインターネットからの方が、運用しやすいです。(2024年2月1日現在)
ポイント3. 預け入れ期間を選択できる
複数の預け入れ期間から選択可能です。店頭、テレホンバンクなら1年(6ヵ月複利のみ)、3年(6ヵ月複利のみ)、5年(6ヵ月複利のみ)を選べます。インターネットからなら1年(6ヵ月複利のみ)と3年(6ヵ月複利のみ)以外に6ヵ月(単利のみ)の3択から選択可能です。
用途に合わせて預け入れ期間を選択できるのも、スターワン円定期預金プラスのメリットです。(2024年2月1日現在)

③ スターワン積立円定期

積立式の定期預金です。毎月の収入から少しずつ着実に増やしたい人、ライフスタイルに合わせながら預金を増やしていきたい人に向いています。

積み立て方法を選べる
積み立て方法は、積み立て日の自動振替と追加入金の2種類を利用できます。また、預け入れ期間中に積立金額の変更や、満期日(積立期間)の延長なども可能です。例えば、積立金額を先月よりも増やすこともできますし、支出が多かった月の積み立てを一時停止することも可能です。ライフスタイルに合わせて自由に積み立て方法を変更できるのが、スターワン積立円定期のメリットの一つです。

10. まとめ

この記事では、円定期預金の概要やメリット・デメリットについての解説と、円定期預金よりも運用効率の高い傾向にある運用商品やお金を貯める方法として外貨預金や仕組み預金、投信積立やつみたて投資枠などの解説をしてきました。超低金利時代の日本では、預け先としては円普通預金だけでなく、他の方法も検討して資産形成をしていくことをおすすめします。その選択肢はたくさんあり、それぞれメリットとデメリットがあり、運用商品については元本割れのリスクがあるので、特性を理解してから購入することが大切です。ご自身で選ぶにも、選択肢が多くてどうすればいいかわからない…という方は、ぜひお近くの銀行などのお金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

東京スター銀行では全国の店舗だけでなく、オンラインでも相談を受け付けておりますので、将来の資産形成にお悩みの方はぜひご活用ください。

以上

【ライター情報】
蛯沢 路彦

早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務などを経て独立後、月刊誌「FX攻略.com」の編集長、その版元の株式会社Wa plus代表取締役を務める。退任後、マネー誌やウェブメディアにおいて、金融・経済の分野を中心に執筆活動を続ける。2020年11月、株式会社イノベクションを創業。

早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務などを経て独立後、月刊誌「FX攻略.com」の編集長、その版元の株式会社Wa plus代表取締役を務める。退任後、マネー誌やウェブメディアにおいて、金融・経済の分野を中心に執筆活動を続ける。2020年11月、株式会社イノベクションを創業。

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