用語集
QE(きゅーいー)
QEとは、Quantitative Easing(量的緩和政策)の略で、中央銀行が経済を刺激するために市場に大量の資金を供給する政策のことです。具体的な操作としては、金融市場で国債やその他の金融資産(社債やETFなど)を買い入れることで、市場に資金を供給します。
通常、金利を下げることで経済を刺激し、景気を回復させることができますが、深刻なデフレーションに陥ると、中央銀行が金利をゼロにしても十分な効果が得られません。そのため、金利だけでなく、資金供給量を増やすことで景気を刺激する量的金融緩和政策が導入されました。
日本銀行は、2001年から2006年にかけて初めて大規模な量的緩和政策を実施しました。また、2013年以降、アベノミクスの一環として「量的・質的金融緩和(QQE)」を導入し、大量の国債やETFを買い入れることで景気刺激を図りました。また、米国の連邦準備制度理事会(FRB)は2008年の金融危機後にQEを開始しました。欧州中央銀行(ECB)も、ユーロ圏の経済危機に対応するために2015年3月に国債や企業債を購入し、QEを実施しました。