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投資信託(ファンド)(とうししんたく)

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、専門の運用会社が株式や債券などに分散投資する金融商品です。これにより、個人では難しい分散投資と海外投資が可能となり、リスクを抑えつつリターンを狙うことができます。
投資信託は、株式や債券と違って、少額から投資を始められる点が特徴です。一般的には1万円程度から購入可能で、これにより多くの人が手軽に投資を始めることができます。ただし、投資信託を購入する際、運用管理費用(信託報酬)、購入時手数料、信託財産留保額などの費用が発生します。
投資信託には、主にインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。インデックスファンドは、特定の株価指数に連動するように設計されており、低コストでリスク分散がしやすいのが特徴です。一方、アクティブファンドは市場平均を上回るリターンを目指して、ファンドマネージャーが積極的に銘柄を選定して運用しますが、運用コストが高くなる傾向があります。その他にも、債券ファンドや不動産ファンド、バランスファンドなど、投資対象や運用方針によってさまざまな種類があります。

投資信託の歴史

投資信託は1868年にイギリスで誕生しました。最初の投資信託は「The Foreign and Colonial Government Trust」と呼ばれ、中産階級の投資家が大資本家と同じように利益を得られるようにすることを目的として設立されました。この仕組みは、個人が外国への投資に参加できるようにするためにも役立ちました。
その後、投資信託はアメリカに輸入され、1920年代に急速に普及しました。日本では1951年に証券投資信託法が施行され、投資信託が一般の投資家にも広がりました。現在では、証券会社や銀行、ネットでも購入可能な身近な金融商品として、多くの人々に利用されています。

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