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ゼロ金利(ぜろきんり)

ゼロ金利政策とは、中央銀行が政策金利を限りなく0%近くにする金融政策のことです。
政策金利を限りなく0%近くにすることで、銀行はほぼ0%の金利でお金を調達することができます。そのため企業や個人が低金利で資金を借りやすくなり、投資や消費が促進され、景気が刺激されます。

日本では、バブル崩壊後の不況の中で、大規模な財政政策が行われ、金融政策においても緩和が求められることになり、1999年、日銀は無担保コール翌日物金利を0.15%に誘導することを決定いたしました。当時の速水総裁が「ゼロでもよい」と発言したことから「ゼロ金利政策」と呼ばれるようになりました。
米国や欧州などの中央銀行でも、リーマンショック後にゼロ金利政策を採用しています。

ゼロ金利政策は、金利を0%以下にできない点では限界があります。
ゼロ金利政策の限界を補うため、中央銀行は量的金融緩和政策を採用し、国債や資産を大量に買い入れて市場に資金を供給し、経済を刺激するなどの追加の金融緩和策が必要となることがあります。

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