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おまとめローンで年収以上の金額は借りられる?メリットやリスク、注意点

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掲載日:2025年1月14日

複数の消費者金融や金融機関から年収以上の借り入れをしている場合、少しでも返済負担を軽くしたい、あるいは、それぞれ違う返済期日や返済期間を管理する手間を減らしたいと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような悩みを解決する一つの方法が、複数の借り入れを一本化する「おまとめローン」です。

ただし、おまとめローンの融資限度額や適用金利、契約期間などは金融機関によって異なるため、現在の借入額が大きい場合などには慎重に検討する必要があります。

この記事では、年収以上の金額を借り入れる場合のリスクやおまとめローンの活用が効果的な理由について解説します。おまとめローンの注意点や審査に通るためのコツについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は9分で読めます!

1. おまとめローンの基礎知識

最初におまとめローンの借入限度額など基礎知識について解説します。

1.1 おまとめローンとは

おまとめローンとは

おまとめローンとは、複数の借り入れを一つにまとめるためのローンです。

適用金利や返済期間が異なる複数のキャッシングやカードローンを一本化することで、毎月の返済額を減らせる可能性もあるため、ローン返済が厳しい人にとって返済負担の軽減につながります。

毎月の返済額や返済日が把握しやすくなり、返済手続きを効率化できるおまとめローンは、返済に特化した金融商品と言えます。

なお、おまとめローンはローンの借り換えの1種であり、複数社のローンをまとめて一本化するという点に特徴があります。

おまとめローンと借り換えの違いについては、「おまとめローンと借り換えは何が違う?特徴やどちらを選ぶべきかを解説!」で解説していますので、こちらも参考にしてください。

1.2 おまとめローンで借りられる限度額

おまとめローンで借りられる限度額は金融機関によって異なります。

おまとめローンは銀行や消費者金融などが提供していますが、契約限度額は、数百万円から1,000万円までさまざまです。一般的に、消費者金融と比べ銀行系の融資限度額のほうが高い傾向にあります。

  • 東京スター銀行の場合、最大1,000万円までのお借り入れが可能です

利用先を選ぶときは、利用限度額や貸付利率、契約期間など、しっかり比較して決めることが必要です。

1.3 おまとめローンで年収以上の金額の申し込みはできる?

おまとめローンは総量規制の対象外であるため、年収以上の金額を申し込むことも可能です。

総量規制とは、2006年の貸金業法改正時に設けられた規制です。貸金業者の過剰貸付けを防止して多重債務者を救済するために、原則として、貸金業者が行う融資額は年収の1/3を超えてはならないとされています。

ただし、総量規制の対象となるのは、貸金業者であり銀行は対象ではありません。そのため、年収以上の借入残高があってもおまとめローンを利用できる可能性もあります。

しかし、年収以上の金額となると、金融機関の審査も厳しくなります。完済までの継続的な返済能力や個人信用情報など審査基準をクリアすることが必要です。

2. 年収以上の金額の借り入れがあることのリスク

複数の消費者金融や金融機関から年収を超える借り入れがある場合、毎月の返済が家計を圧迫し、日常生活に支障をきたす可能性があります。年収以上の借り入れがある場合、完済までにどのようなリスクがあるか解説します。

2.1 返済が滞る可能性がある

年収を超える金額のローンを複数抱えていると、それぞれの返済期日に必要な返済額を用意できなくなる可能性があります。

返済期日に間に合わない場合、ペナルティとして普通の利息とは別に、遅延損害金が発生し返済額はさらに増えます。

数日から1カ月程度は待ってもらえる場合もありますが、通常2カ月以上の延滞が続くと、個人信用情報に事故として登録され、新たな借り入れは難しくなるでしょう。

また、2~3カ月の滞納が続くと、借入金の一括返済を求められる可能性が高くなります。一括返済にも応じられない場合、給与や預貯金、車など財産が差し押さえられる可能性があります。

2.2 連帯保証人に迷惑がかかる

連帯保証人は、債務者が返済できない場合に、債務者と同様に借入金の全額について返済する責任を負っています。

そのため、返済が困難となると、借り入れの連帯保証人となっている親や兄弟姉妹、友人などに迷惑がかかる可能性があります。

2.3 違法な業者を頼ってしまう

毎月の返済が厳しくなると、返済資金を調達するために他の貸金業者からお金を借りてしまうケースも考えられます。その際、闇金などの違法業者から借り入れをすると、更に深刻なトラブルになる可能性があります。

3. 年収以上の借入返済におまとめローンが効果的な理由

年収以上の借入金がある場合、おまとめローンを利用することで返済がラクになる可能性があります。ここでは、おまとめローンが効果的な4つの理由について解説します。

3.1 毎月の返済額・返済総額を減らせる可能性があるから

複数社の借り入れを一つにすることで、毎月の返済額や支払総額を減らせる可能性があります。

おまとめローンの中にはカードローンよりも低い金利、あるいは返済期間が長い商品もあり、それらに借り換えることで返済額を減らすことも可能です。

また、複数社から借り入れをしていると、それぞれに毎月返済しなければならない最低返済額が決められて負担が大きく、返済が厳しい要因となっている場合もあります。

おまとめローンでは、新たな適用金利や返済期間で返済計画を立てられるため、毎月の返済額を抑えられれば、完済まで返済が継続しやすくなります。

3.2 返済時の手間を減らせるから

複数のローンを一つにまとめることで返済の手間を減らすことが可能です。

毎月の返済日や返済方法は、借り入れをしている商品によって異なることがあるため、複数あるとそれだけ返済を管理する負担は大きくなります。

おまとめローンでは、返済日や返済方法を一つにできるため、返済管理の負担を減らせます。

3.3 払い忘れを防止できるから

おまとめローンにすることで、払い忘れを防止することにもつながります。

複数の返済日があると、支払い漏れや返済日の間違いが生じるリスクも高くなります。返済が遅れると遅延損害金などが発生し、返済額にも影響します。

おまとめローンであれば、返済日は一つであり、返済スケジュールも立てやすくなるでしょう。

3.4 連帯保証人が必要ないケースがあるから

おまとめローンを利用するにあたって、多くの金融機関では保証人不要としています。

そのため、連帯保証人を探すことが難しい場合や迷惑をかけたくない、周囲の人に知られたくないという場合にはメリットが大きいといえます。

おまとめローンのメリット・デメリットを知りたいという方は、「おまとめローンのメリット/デメリットとは?対処法についても徹底解説」で詳しく解説していますので参考にしてください。

4. おまとめローン利用時の注意点

年収以上の借入金額をおまとめローンで一本化し、毎月の返済額や返済手続きの負担を減らしながら返済できる可能性はありますが、一方で注意しなければならない点もあります。

4.1 審査に通過しないと借り入れができない

審査に通過しなければおまとめローンの借り入れはできません。

ローン審査では、申込者の年齢や家族構成、持ち家か賃貸かなどの基本的な属性の他、返済能力が信用情報対象となります。

返済能力については、完済するまで継続的に安定した収入が見込まれるかを、年収だけでなく勤務先や雇用形態、勤続年数などから審査します。

審査基準は金融機関によって異なり、公開されていませんが、審査に落ちやすい人の特徴としては次の点があげられます。

  • 収入や雇用形態が不安定
  • 収入に対する借入金額が多い
  • 借入件数が多い
  • 過去に滞納や債務整理の履歴がある など

審査結果次第では融資が受けられない、あるいは借入金利が高くなる可能性があります。

4.2 追加融資ができないケースが多い

借入後に、何らかの資金が必要となった場合、カードローンであれば利用限度額の範囲内であれば追加の借り入れが可能です。

一方、おまとめローンは、完済を目的に複数の借り入れをまとめる商品であるため、借入後に追加融資を受けられない点に注意しなければなりません。

そのため、おまとめローンの利用にあたっては、追加融資が必要となる事態は極力避けながら、返済に専念することが望ましいといえるでしょう。

4.3 適用される金利が必ず下がるとは限らない

おまとめローンを利用したからといって、必ずしも適用金利が下がるわけではありません。

適用金利は審査結果によって変わり、結果次第では、現状より金利が下がらない場合もあります。

おまとめローンを利用してどれくらい金利が下がるのか、それによって返済負担がどれくらい軽減されるのかを事前に確認することが大切です。

審査を申し込む前に、返済シミュレーションが利用できるサイトなどで試算してみるとよいでしょう。

5. おまとめローンの審査に通るためのコツ

ここでは、おまとめローンの審査に通るコツについて解説します。

5.1 申告の際の提出書類は正直に記載する

おまとめローンの審査では、年収や勤務先、勤続年数などの基本情報の他、借入状況などの情報をもとに総合的に判断されます。

審査においては、これらの情報を正確に記載するとともに虚偽の申告をしないことが大切です。借入状況に虚偽あるいは事実と異なる情報があっても、金融機関は信用情報機関の登録情報を照会するため嘘の情報もすぐに分かります。

事実と異なる情報が記載されていると、契約者の信用度が低いと判断され、審査に通らなくなる可能性もあるため注意が必要です。

仮に、審査に通ったとしても、契約後に虚偽の記載が判明すると契約は無効となり、融資金額の一括返済を求められる可能性があります。

5.2 審査を受ける前は借入件数をできるだけ減らす

借入金額なども含めての判断となりますが、借入件数が多いと審査上マイナスに働く可能性があります。そのため、審査を受ける前に、できる限り借入件数を減らすことが大切です。

借入件数が多いと、借り入れをする金額や返済見通しの判断が甘く、借入件数が増えていると判断される可能性もあるでしょう。

審査をできるだけ有利に進めるには、借入残高が少ないものは完済する、あるいは完済に近い借り入れがあれば完済まで待つなど、できるだけ借入件数を減らすことです。

5.3 延滞履歴や債務整理などの経験がないか確認する

延滞履歴や債務整理などの履歴があると、審査に通らない可能性があります。

延滞や債務整理の情報は、事故情報として個人信用情報機関に登録され、内容によって5〜10年間記録が残っている場合があります。

審査を申し込む前に、過去の借り入れについて延滞履歴や債務整理などがないかしっかりと確認しましょう。

5.4 一度に複数の会社に申し込みしない

おまとめローンを申し込む際に、一度に複数の会社に申し込みしないことが大切です。

ローンの申し込み情報は信用情報機関に登録されます。同時、あるいは短期間に複数の金融機関等に申し込みを繰り返すと、資金繰りがうまくいっていない印象を持たれ、審査が通りづらくなる可能性があります。

審査に不安がある場合でも、借入先を1社に絞る、もしくは一定程度の期間を空けて申し込むようにしましょう。

おまとめローンの審査について詳しく知りたい人や落ちてしまったという方は、「おまとめローンで審査される項目は?審査に落ちてしまったときの対応についても解説」の記事も参考にしてください。

6. 年収以上の金額でも、おまとめローンを活用できる場合がある

総量規制の対象とならないおまとめローンであれば、年収以上の借り入れができる場合もあります。

複数の借り入れをおまとめローンにまとめることで、適用金利や返済期間を見直して毎月の返済額を抑え、完済までの返済を継続しやすくできる可能性もあります。

ただし、金融機関によって貸付条件は異なり、既存の借り入れより借入金額が大きく、返済期間も長くなる場合もあるので、審査に向けてしっかりと準備することが大切です。

東京スター銀行のおまとめローンは、最大1,000万円までの借り入れができます。最短2日の仮審査を含めて、手続きはすべてインターネットで完結させることが可能です。お気軽にお問い合わせください。

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