用語集
デュレーション(でゅれーしょん)
デュレーション(Duration)とは、債券から得られるキャッシュフロー(利息と償還金の総計)の加重平均期間のことです。具体的には、投資した金額が平均して何年後に回収されるかを表します。デュレーションは、債券の各キャッシュフロー(利息と償還金の総計)の現在価値に回収期間(年数)を掛けて、各キャッシュフローの現在価値で割ったものです。
デュレーションは債券の価格が金利変動に対してどの程度感応するかを示します。デュレーションが大きいほど、金利変動に対する感応度が高くなります。デュレーションに影響を与える変数には、キャッシュフローのタイミング、割引率(利回り)、および債券の価格が含まれます。キャッシュフローが後年に集中するほど、デュレーションは長くなります。
また、金利変動に対する債券価格の感応度をより現実的に反映するために修正デュレーションという指標が使われます。修正デュレーションは、債券のデュレーションを1+利回りで割ったもので、金利変動に対する債券価格の感応度を示します。修正デュレーションが大きいほど、金利変動に対する債券価格の変動が大きくなります。例えば、修正デュレーションが5の場合、金利が1%上昇すると債券価格は約5%下落します。