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借金一本化で毎月の返済額を圧縮!支払利息を減らせる具体的な方法を解説

  • #おまとめローン

掲載日:2023年8月18日

借金を一本化したいけれど誰にも相談できないと悩んでいませんか? 借金一本化はおまとめローンを使う方法が有効です。お金の専門資格FPを持つ筆者が、借金一本化のメリット・デメリット、また借金一本化ができるおまとめローンの選び方について解説していきます。

この記事は7分で読めます!

1. 借金一本化とは、複数の借り入れをひとつにまとめること

借金一本化とは、複数の金融機関で利用していた借り入れを一本にまとめることを言います。借金一本化ができるローンとしては、銀行や消費者金融、ろうきん(全国労働金庫協会)で取り扱っているおまとめローンがおすすめです。

1-1.おまとめローンとは

おまとめローンとは、複数社からの借り入れを1本のローンにまとめることを指します。複数の借り入れをひとつにまとめることで、これまでの借り入れより低い金利が適用されて返済負担が減る可能性があるほか、返済管理が楽になるというメリットもあります。

1-2.借り換えローンとは

おまとめローンと似ている商品に、「借り換えローン」があります。借り換えローンとは、ひとつの借り入れをより金利の低いローンに切り替えることを指します。

カードローンの借り換えに関して、詳しくは以下もあわせてご覧ください。

関連記事:カードローンの借り換えとは? メリット・デメリットや審査、選び方のポイントを解説!

2. 借金一本化の3つのメリット

借金一本化をすると、今より毎月の返済額が減らせる、あるいは返済日も一本化されるため返済日の管理がしやすくなるというメリットがあります。ここでは、借金一本化のメリットについて詳しく解説していきましょう。

2-1.毎月の返済額が減る可能性がある

複数のローンの金利を、より金利が低いおまとめローンにまとめることで、毎月の返済額を減らせる可能性があります。以下の表は、おまとめローンを利用した場合の毎月の返済額のイメージです。

【ご利用中のローンの残高が総額200万円だった場合の返済イメージ(※1)】
おまとめローン利用前 東京スター銀行のおまとめローン利用後
毎月の返済額:42,000円 毎月の返済額:29,275円
(利息:年率12.5%)(※2)
【内訳】
A社100万円 毎月の返済額:20,000円
B社50万円 毎月の返済額:10,000円
C社50万円 毎月の返済額:12,000円

おまとめ前と比べて、毎月最大12,725円軽減されます。おまとめローンを利用することで毎月の返済負担が軽減される可能性があるのです。(※4)

  1. ※1東京スター銀行のおまとめローンご利用の方の実例をもとに、実際にあり得る返済額を表示しています。
  2. ※2金利は年率9.8%・12.5%・14.6%の3種類から、東京スター銀行所定の審査により決定いたします。2023年8月1日現在。
    お借り入れの日程により、表記金額より少ない金額になる場合があります。
  3. ※3上記計算は、金利年率12.5% 返済年数10年 元利均等月賦返済により行っています。
  4. ※4おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。
  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

2-2.返済日の管理が楽になる

複数社のローンを抱えていると、毎月の返済日も複数になり、管理が煩雑になります。借金一本化でローンをひとつにまとめることで返済日も一本化されるため、返済の管理もしやすくなるでしょう。

3. 借金一本化の4つのデメリット

借金一本化は、「必ず審査に通るとは限らない」「即日融資を受けられない可能性がある」「選び方によっては総返済額が増えることがある」といったデメリットがあります。借金一本化のデメリットについても見ていきましょう。

3-1.借金一本化の審査に通らないことがある

借金一本化をしようとしておまとめローンの審査に申し込んでも、借り入れ件数が多かったり過去に何度も滞納していたりすると、審査に通らない可能性が出てきます。おまとめローンは複数社の借り入れをまとめることから、借入額が多くなり、審査が厳しくなる傾向があるでしょう。

3-2.即日融資は難しいことがある

おまとめローンはすでに複数の借り入れがある方を対象としているため、審査に時間がかかることがあります。そのため余裕を持った日程で申し込みをすることが大切です。

3-3.毎月の返済額が少ないと、総返済額が増えることがある

借金一本化をした結果、毎月の返済額がこれまでよりも少なくなることがあります。ただし、毎月の返済額が少ないと、その分元本の返済が遅くなるため、借入残高の減少も緩やかに。その結果として、毎月の返済額は減少してもかえって総返済額が増えることがあります。
毎月の返済額が減少した場合、返済予定だった資金を繰上返済に充てるなど、元本を早く減らす工夫をする必要があるでしょう。繰上返済をした場合、返済額全額が元本に充てられるため大幅に利息負担を減らせる可能性があります。

3-4.追加の借り入れはできない

おまとめローンは返済専用商品のため、追加の借り入れはできません。新たに借り入れをする場合は、新規で通常のカードローンに申し込みをする必要があります。ただしおまとめローンを利用している方は、複数社から借り入れているため、審査に通過するのは難しい場合が多いでしょう。

4. 借金一本化におけるローンの選び方

借金一本化でメリットを出すためには、新たに利用するおまとめローンを慎重に検討することが大切です。ここでは、借金一本化におけるローンの選び方について解説していきましょう。

4-1.金利で選ぶ

借金一本化するときは、今よりもより低い金利のおまとめローンを選んでください。ただし同水準の金利でも、返済日が一本化されるため、返済日の管理がしやすくなるメリットがあります。また、3社から借り入れていて3社すべてで返済時にATM手数料がかかるような場合も、一本にまとめれば1社分の手数料で済むでしょう。なかには、返済時のATM手数料や振込手数料が無料のおまとめローンもあります。

4-2.まとめられるローンの種類で選ぶ

おまとめローンの中には、まとめられるローンが消費者金融とクレジットカードのキャッシングに限定されており、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング枠などが対象外になっている場合があります。自分が現在利用している借り入れが一本化できるか、事前に確認をしましょう。また一般のカードローンやフリーローンでは、申込金額の一部しか借りられず、借金一本化ができないこともあるため、借入額も確認が必要です。

4-3.返済方法に応じて選ぶ

借金一本化をするときは、毎月の返済額を減らしたいのか、総返済額を減らしたいのか目的を明確にすることが大切です。子どもの教育費などで毎月の返済額が一時的に負担で、近いうちに改善する見込みがあるときは、毎月の返済額が減らせるおまとめローンが向いています。一方、少しでも総返済額を減らしたいときは元金均等返済方式を選べるもおまとめローンにするなど、返済方法に応じて選ぶと良いでしょう。

5. まとめ

借金一本化ができるおまとめローンは、銀行や消費者金融、ろうきんなどで扱っています。おまとめローンを利用すると毎月の返済額が減る可能性があるうえ、返済日も一本化できるというメリットがありますので、「すでに複数社に借り入れがあり、毎月の返済額を減らしたい」「返済日をまとめたい」という方は、おまとめローンの利用がおすすめです。

ただし、どの「おまとめローン」を選ぶにしても、必ず審査に通るとは限らず、選んだローンによっては、総返済額が増えることがあるため注意が必要です。借金一本化をするときは、「金利でメリットがあるか」「現在のローンはすべてまとめられるか」「自分の目的に合った返済方法になっているか」を十分検討しましょう。

  1. ※1おまとめ後の返済状況によっては、おまとめしない場合と比較して利息の総支払い額が減らない可能性があります。特に、ご利用中のローンの平均お借り入れ金利がおまとめ後の適用金利(年率9.8%・12.5%・14.6%)以下の方は慎重にご検討のうえお申し込みください。

以上

【ライター情報】
金子 賢司

ファイナンシャルプランニング技能士1級と同等資格のCFP ®や、生命保険資格の最高峰であるTLCを持ち、日本FP協会道央支部に幹事として所属。2017年以降は、確定拠出年金・生命保険・ライフプランに関するセミナーを年間50〜100件開催。北海道新聞にもコラム掲載の経験があり、執筆活動にも力を入れている。

ファイナンシャルプランニング技能士1級と同等資格のCFP ®や、生命保険資格の最高峰であるTLCを持ち、日本FP協会道央支部に幹事として所属。2017年以降は、確定拠出年金・生命保険・ライフプランに関するセミナーを年間50〜100件開催。北海道新聞にもコラム掲載の経験があり、執筆活動にも力を入れている。

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